浜松で10月、ドライブインシアターが期間限定で復活する。
ドライブインシアターとは駐車場に巨大なスクリーンを設置し、車に乗ったまま映画が鑑賞できる施設のこと。アメリカやヨーロッパでは1950~1960年代に流行し、日本でも1980~1990年代にブームとなり20カ所以上の施設が存在したが、現在は全施設が閉館。浜松では10月、2カ所でドライブインシアターが復活する。
10月4日には「浜松卸本町シネマズ(通称オロシネ)」を開催。主催は卸商団地内組合員企業の若手経営者らから成る「協同組合浜松卸商センター青年部翔友会」で、「通常はなかなか一般が訪れることのない同所をイベントでPRしたい」という思いから企画された。
会場となるのは組合会館「アルラ」(南区卸本町)の駐車場で、30台分のスペースを用意。縦4メートル、横8メートルのスクリーンを同館の壁に設置。車内でFMラジオの周波数に合わせ音を受信し、映像と共に音声を聴きながら映画を楽しむ。上映作品は、ジョン・レノンの若き日を描いた「NOWHERE BOY(ノーウェアボーイ)」。「ぜひ卸本町で懐かしいドライブインシアターを楽しんでもらいたい」と同会事務局の今田周作さん。
10月16日~18日の3日間、「ドライブインシアター浜松」を開催。主催は「Drive in Theater Japan」で、「現在行われていないドライブインシアターを見てみたいという思いからメンバーを集めプロジェクトを企画した」と同団体代表の伊藤大地さん。主要メンバーに浜松出身者がおり、イベントを行うのに好条件だったため同所を選んだという。
会場は遊園地「浜名湖パルパル」(西区舘山寺)の駐車場。アメリカでもアミューズメント施設の近くで行ったりしていたので、この場所に決めたという。約100台分のスペースを用意し、縦7メートル60センチ、横12メートルのスクリーンを設置。音声はオロシネ同様、FMラジオの周波数に合わせ受信する。作品は日によってジャンルの異なるものを選び、16日=カーレースのアニメ映画「REDLINE」(レッドライン)、17日=ラブストーリー「エターナル・サンシャイン」、18日=SF映画「トランスフォーマー」を上映する。「ほかの地方都市からも声が掛かっているので、いろいろな地域を回りドライブインシアターの文化を広めたい」と伊藤さん。
「浜松卸本町シネマズ(オロシネ)」は17時45分開場。上映時間は18時30分~21時。チケットは3,000円。「ドライブインシアター浜松」は15時開場。上映開始時間は、16日・17日=19時30分、18日=19時。チケットは、オンラインチケット=5,000円~、浜松市内限定チケット=3,200円。チケット購入方法はホームページで確認できる。