浜松・初生に、カレー店「カレーガーデン GRACE（グレース）」（浜松市北区初生町、TEL 053－525－8730）がオープンし1カ月がたった。

3日間煮込んだ野菜ペーストを使った「野菜カレー」

　障害者の就労支援を行っている「トータルケアセンター」が経営する同店。スタッフは、店舗責任者の池本達人（たつと）さん以外全員障がいを持つ人で、今年7月まで市内の「プレ葉ウォーク浜北」内のとんかつ店「かつ工房」を運営していた。とんかつ店の運営で経験を積み、このたび、姉妹店のカフェで好評なメニューであったカレーの専門店を立ち上げることにした。

　店舗面積は約28坪。席数はカウンター4席、テーブル32席の計36席。木製のテーブルや椅子、白い壁面など、ナチュラルカラーにこだわった店内は、多くの観葉植物や小さな噴水を配置し、自然を楽しめる空間を演出している。「観葉植物で目を、水の流れる音で耳を楽しませたかった」と池本さん。また、女性客に配慮し、全席禁煙とした。

　コンセプトは「心と体が喜ぶヘルシーカレー」。毎日でも食べてほしいという思いから、提供するメニューには可能な限り添加物を使わない。食材は産地や銘柄が明確なものを使うように心掛ける。「ヘルシーさだけでなく味にもこだわることで、心まで喜ぶカレーを提供したい。おいしいカレーを作るために、3日間煮込むなど手間暇かけている」と池本さん。

　メニューは、30種類以上の天然スパイスを使った薬膳カレー「グレースカレー」（税別700円）や、野菜のペーストを3日以上煮込み、ライスが隠れる量の野菜とともに提供される「野菜カレー」（同800円）、銘柄豚「三元豚（さんげんとん）」を使った「かつカレー」（同850円）など。

　「スパイスを数多く使うため、汗がたくさん出る。そのためデトックスカレーといわれ女性の方に喜ばれている」と池本さん。「2号店、3号店と多店舗化し、障がい者の就労の場を増やせるようになれば」とも。

営業時間は、11時～15時、16時30分～21時。火曜定休。