2月に入り、浜松のバレンタイン商戦が本格化している。
遠鉄百貨店で催される県内最大級のバレンタインイベントに話題が集まる中、市内の洋菓子店も独自の商品で同商戦に対抗する。
洋菓子店「リープリング」(北区東三方)では、ココアサブレをホワイトチョコでコーティングした「サブレショコラ」(6個=864円、12個=1,728円)や旬のブランドオレンジを使った「ショコラ清見」(小=562円、大=1,026円)などバレンタイン用の商品を10種類以上用意。「とにかくおいしいものを作ることにこだわっている」とシェフでオーナーの近藤芳保さん。
老舗和菓子店「入河屋」(北区三ヶ日)では、10年以上の定番バレンタイン商品として愛されてきた「生チョコ大福」(5個=540円、10個=1,050円)のほか、同時期限定のもなか生地の中にトリュフチョコを挟みこんだ「最中トリュフ」(1個=194円、5個=1,180円)を用意。チョコレートにはこだわり、ベルギー産のクーベルチュールを使う。「本格的なチョコレートを使い、和のテイストで作った同店の人気バレンタイン商品。地元のお客さまに10年以上愛されている自信作」と5代目の松嵜善治郎さん。
昨年10月にオープンした、洋菓子店「noix(ノワ)」(中区向宿)では、国産のほうじ茶とクーベルチュールを使った「ほうじ茶生チョコ」(650円)をバレンタイン限定商品として用意した。ほうじ茶の香りがほんのり鼻から抜ける大人の味を目指したという同商品。パッケージにもこだわり、瓶詰めを採用。「今回初めてバレンタイン商品を開発したが満足の出来。男性へのプレゼントだけでなく、自分へのご褒美にも使ってもらえたら」と店主の石川千恵さん。
3年前にオープンした洋菓子店「quatre-heures(キャトルウール)」(中区中央)では、フランス産のチョコレートを使った香りと口どけが特徴の「トリュフ」(3個=702円、6個=1,296円、12個=1,836円)や、ザクザクとした触感を楽しめるクランチチョコ「クラックラン」(594円)など3種類をバレンタイン用に用意。「幸せな時間のお手伝いができれば」と店主の河合秀樹さんは話す。
それぞれの個店のバレンタイン戦略に対して浜松駅前の「遠鉄百貨店」(中区砂山)では1月29日から、バレンタインイベント「Amour du Chocolat!(アムール・デュ・ショコラ)」を開催。
今年のテーマは「日本人ショコラティエと海外ショコラティエの夢の競演」。世界を魅了する魅惑の日本人という異名を持つ小山進さんのブランド「パティシエ エス コヤマ」や、世界大会で数多くの優勝経験を持つ辻口博啓さんのブランド「ショコラ モンサンクレール」など、有名ショコラティエブランドのほか、国内外94ブランドが出店し県内でも最大規模のイベントを展開する。「3年目となる当イベントは右肩上がりで売り上げを伸ばしている。静岡最大級から、国内最大級イベントとなれるように力を入れていきたい」と広報の村松拓さんは意気込む。