浜松・葵東の店舗グラフィックを手掛ける「キューピック」(浜松市中区葵東、TEL 053-430-5080)が8月27日、壁に貼るフィルム製の看板「オチないかんばん」の販売を始めた。
空間のデザイン提案やノベルティーグッズの販売などを行う同社。1年前からアクリル製の粘着シートを使い壁や看板をデザインしたいと考えていた社長の新垣ほなみさん。今年2月に起こった看板落下のニュースを見て自分に出来ることはないかと考え、コンセプトを考え直し安心・安全面に特化した看板を販売することにした。
普通の看板は板を張り、ビスで固定するなどの作業をしなければならないが、同商品は壁面一体型のフィルム製であるため、腐食リスクのある金属や木材などを使わず設置が可能。留め具が不要なため壁に穴を開けなくてもよいというメリットもある。片面がシール状になっている薄い特殊なフィルムで、曲面、凹凸面など看板設置が難しい部分にも対応する。コンクリートやガラス、サイディングなどさまざまな素材の壁に貼ることができる。国土交通大臣認定の「不燃性アクリルシート」という不燃材料を使っており燃えない安全性も確保している。
施工対象となる地域は静岡、愛知、三重、岐阜、長野、石川、福井の7県。雪が多く降る地域にも安全な看板を届けたいという思いから、石川、福井も対象とした。受注、デザイン、印刷などフィルム看板を作る工程は同社で行い、設置は知り合いの施工業者に依頼する。今後は関東や関西へと範囲を広げていく予定。
現在「オチないかんばん」で商標登録を出願中。サイズは希望に応じて対応し、粘着性が高いため剥(は)がれにくく、貼り付けてから5年間は耐久可能だという。
「明るく、楽しく、子どもが笑顔になる街並みを作りたい」と新垣さん。「お客さまの販売促進を実現しながら、本当の意味での安心・安全に取り組んでいきたい」とも。
価格は内容により応相談。