浜松・田町に11月5日、「ベジタ バル」（浜松市中区田町、TEL 053-457-6607）がオープンした。

生ハムの最高峰とも称されるイベリコ黒豚の生ハム「ハモン・イベリコ」

　代表の平野文愛（ふみちか）さんは、東京で居酒屋を中心とした飲食業を15年間経験。3年前に帰郷し、今年2月に母が他界。「いつか自身の店を持ちたい」という夢の実現と、「一人になった父を守りたい」という強い意志を持ち、オープンにこぎ着けた。

　席数はカウンター4席とテーブル14席。ブラウンを基調とした店内は、落ち着いた雰囲気に仕上げた。コンセプトは「健康とおいしさの追求」。店内奥にはビュッフェスタイルのサラダバーを設置。お通しはサラダバーで、時間無制限。地元をはじめ国内外の珍しいものや有機野菜もそろえる。料理には、栄養価の高い野菜の皮や茎などから取ったダシ「ベジブロス」を使用。栄養素を壊すことなく、果実や野菜の水分のみで抽出する「コールドプレスジュース」をその日の作りたてで提供するなど、ヘルシーなメニューを心掛ける。

　原木で用意する「ハモン・イベリコ」（950円）は、注文が入ってからカットした生ハムを提供。溶かしたての「ラクレットチーズ」（518円）も提供するなど、パフォーマンス要素も料理に取り入れる。「揚げ物が無いのがこの店の特徴」と平野さん。玄米とオーガニックキヌアをブレンドした食事メニューやオーガニックパスタなど、体に害の少ない素材を使う。ピザやパスタなどのほか、「本日のおつまみ」（378円）として「魚のさしみ」や「チャンジャ」などの居酒屋メニューもそろえる。

　「料理メニューやドリンクもこれから変化していく」と平野さん。ドリンクは「ワイン飲み放題」（60分＝1,498円）や、ビール、ウイスキー、ハイボールなどの酒類を用意。ソフトドリンクは「ベジタブルMIX」と「フルーツMIX」２種類の「コールドプレスジュース」（853円）を主力として提供する。

　「年明けからはランチをスタートさせたい」と平野さん。16時オープンのため、遅めのランチや夜勤者向けのメニューを考えるという。お酒と料理を提供するスタイルに加え、健康的な食事だけでも好んでほしいことから、24時までは店内を禁煙にしている。「現在、ベジブロスを使った野菜スープを開発中。ベジブロスという製法の健康料理の認知度を高めていきたい」とも。

　営業時間は16時～翌4時（日曜・祝日は24時まで）。