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浜松・和田に手打ちそば新店 ダシや種物など素材にこだわり

入り口横の大きな窓からは、牧野さんがそばを打つ姿が見られる

入り口横の大きな窓からは、牧野さんがそばを打つ姿が見られる

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 浜松・和田に11月13日、「手打そば 築(ちく)」(浜松市東区和田、TEL 053-464-8801)がオープンした。

甘みが特徴のブランド肉を使用した「秀麗豚つけ汁せいろ」

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 店主の牧野築さんは、横浜市の一茶庵で「そば打ちプロコース」を受講。割烹(かっぽう)料理店などで飲食店のノウハウを学び、市内のそば店の親方を3年間経験。自身の店を持ちたいという思いから、オープンにこぎ着けた。

 店舗の面積は約16坪。天然杉のテーブルを使用したカウンター4席と座敷20席。そばを打つ姿を外からでも見えるよう、大きなガラス窓を設置。「調理しながら店全体を見渡したい」という牧野さんの希望で、カウンター奥はライブキッチンに仕上げた。

 メニューは「野菜天せいろ」(1,620円)や「秀麗豚(しゅうれいとん)つけ汁せいろ」(1,512円)、「涙めし」(648円)など。豊橋産のブランド肉である秀麗豚と野菜をトッピングした汁に、そばをつけながら味わう「秀麗豚つけ汁せいろ」は看板メニューだという。一品料理や種物に使う野菜は地元産を使う。

 かきっぱなしと揚げ出しの2種類ある「そばがき」(864円)や「だしまき玉子」(648円)など、そば前メニューも用意。ワサビ発祥の地ともいわれる静岡市葵区有東木(うとうぎ)産のワサビを使った「涙めし」は「擦りたての新鮮なワサビの風味を楽しんで」と牧野さん。料理に彩りを添えるよう、有田焼など華やかでかわいらしい器でそろえたという。

 そば粉は福井県と北海道産のものをブレンドし、自家製粉。殻付きと殻むきを合わせたそば粉を2対8の手打ちで提供する。「そばつゆにさっとつけて味わう江戸前そばとは異なり、この地域の人々はたっぷり浸すことからダシは少し甘めに仕上げている」と牧野さん。温そば用と冷そば用のダシを2種類使い分け、汁と合わせた際に味のバランスが良いそばの提供を心掛ける。塩でも味わえるよう、パキスタン産「ピンクソルト岩塩」をテーブルに用意。天ぷらには淡路島の「プレミアム藻塩」を添えるなど、素材にこだわる。

 「肩肘張らない雰囲気の中でそばを楽しんでもらい、笑顔で帰っていただければ」と牧野さん。周辺にそば店が少ないことや、隣の磐田市への動線にもつながる場所を選んだという。「まずは地域に根付かせたい。手作りそばのおいしさを知り、また来ようと思ってもらえるように努力を重ねる」と意気込む。

 営業時間は11時~14時30分、17時~20時30分。火曜定休。

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