浜松市で一般廃棄物の収集運搬業を営む「山本エコロジーサービス」(浜松市中区神田、TEL 053-442-5300)が行っている「エコマイスター制度」認定店が20店舗を超えた。
同制度は、今年1月8日より施行した制度で、ゴミをリサイクル活用し、エコロジーな活動を行っている飲食店を対象に認定する。認定は1つ星から3つ星までの3段階で、1つ目は廃油をバイオ燃料に利用していること、2つ目は生ゴミを生ゴミ処理機により有機肥料化していること、3つ目はゴミ袋やはしなどにリサイクル製品を活用しているの3つの項目に対して評価する。それぞれに星を1つずつ付与し認定している。
1月に5店舗を認定した後、2月に5店舗、3月に4店舗、4月に5店舗を認定。5月は認定店がなかったものの、6月8日に天ぷら料理店「美松」(中区千歳町)が認定を受けたことで20店舗となった。
現在3つ星認定を受けているのは「太陽のカフェ」(中区入野町)、「昭和食堂有楽街店」(中区肴町)、「職人酒場GATEN砂山店」(中区砂山)、「職人酒場GATEN浜松向宿店」(中区向宿)の4店舗。
同制度の発案は社長の平川知行さんによるもの。同社では以前よりリサイクル活動に力を入れてきたものの、現場の小売り事業者はリサイクル活動にかかる費用が大きく、なかなか環境に対する取り組みは十分でないという現状に直面した。同社が制度を確立し認定することで、取り組んでいる企業のPRをしてあげいたいという思いから制度化に踏み切った。
本来であれば廃棄されるゴミを収集し処理するのが同社の業務。しかしながら、リサイクル活動はゴミを減らすための活動で相反する業務とも言えそうだが、「わたしたちのような業者こそ、積極的に取り組むべき」と平川さん。現在は生ゴミ処理機で処理した有機肥料20キロを100円で買い取るサービスも行っている。
「20社の認定店を今年度中には50店舗まで増やしたい」と平川さん。買い取った肥料を使い、同社では農場を運営。現在、取れた作物の販売は行っていないが、「今後は事業化することで、リサイクルの良い循環を作っていきたい」と意欲をみせる。