浜松・入野に6月23日、うなぎ店「かねりん」(浜松市西区入野町、TEL 053-448-9335)がリニューアルオープンした。
1977(昭和52)年の10月に開業した同店。より使いやすい店舗にしようと2度改装を行ったが、耐震の問題からこれ以上の改装が難しいと判断。新築の形でリニューアルすることを決めた。昨年11月に一時閉店し、12月中旬から現店舗の向かいの仮店舗で営業を行い、今回のオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約55坪。席数はカウンター7席、テーブル53席の計60席。店内は、以前の店のイメージを変えたくないというおかみの袴田福美さんの思いから、和風の壁紙や木の風合いを生かした純和風の内装にまとめた。カウンター席やテーブル席、座敷席のそれぞれから中庭を見ることができるようにレイアウトした。
庭は、市内で造園業を営む「庭明(にわあき)」が開店当時に作ったものを生かし、あらためて同社に依頼。半分は一度移動し、新たな木と共に元の場所に戻した。中庭は、創業当時に植えた木をそのまま生かし、前店舗で使われていた瓦を装飾に使っている。「父が残してくれた庭を生かしたレイアウトにしたかった。季節や天候で見える風景が変わる一番気に入っているところ」と袴田さん。
メニューは、「うな重」(2,350円~)や「白焼き」(2,550円)、人気のため1人1人前までとなる「きも焼き」(600円)など。その時々で良い産地のうなぎを備長炭で焼き上げ提供。タレは、創業者である祖父の代から受け継ぎ、約70年間継ぎ足し使われているという。
「うなぎは大きさや脂の乗り、身の締まりなど毎回異なる。その中で常においしく召し上がっていただきたいと日々頑張っている」と袴田さん。「料理の提供、接客を一つ一つ丁寧に行っていきたい」とも。
営業時間は11時~14時30分、17時~20時45分。水曜・第3火曜定休。