浜松・鴨江に5月9日、「熟成焼肉 INAGAKI(いながき)」(浜松市中区鴨江、TEL 053-453-0254)がオープンした。
店長の稲垣晃平さんは、バーテンダーとして働いていた時に同店オーナーと知り合い、人柄と接客を認められ「一緒に店をやりたい」と声を掛けられていたという。今回、焼き肉店の居抜き物件と、他店との差別化ができる特殊な熟成機が見つかったことをきっかけに独立を決意。熟成肉を作る「熟成ラボ」を完成させ、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約85坪。席数はテーブル40席。店内は、レンガ調の壁面やレトロな電飾などが落ち着いた空間を演出し、カラフルでコミカルな人形がポップな印象をアクセントとして加えている。
乾燥熟成した牛肉「ドライエイジングビーフ」にこだわる同店。熟成肉は、世界に1台しかない特殊な熟成機を使い提供する。乾燥熟成に必要な温度と湿度、空調に加え通常では行わない工程が加えられているという。「一般的なドライエイジングビーフに比べ、熟成しているのにフレッシュな風味が楽しめる」と稲垣さん。熟成機でサーロインやヒレだけでなくタンやハラミなど、焼き肉の定番部位も熟成させ提供する。
コンセプトは「肉のテーマパーク」。ドライエイジングに合った国産牛を中心に、地元ブランド牛「三ヶ日牛」や鳥取のブランド鶏「大山鶏」など、牛肉や決まった銘柄だけにこだわらないスタイルで提供していく。「常に新しいものを提供し、いつ来ても楽しい店にしたい」と稲垣さん。
メニューは、「ハラミ」や「タン」(以上980円)、65ミリの厚さで提供するヒレ肉「エアーズロック」(1590円)など。ヒレの中央部である「シャトーブリアン」(2,300円)や、タンの付け根である「タン元」(2,300円)などの希少部位も提供。バーテンダーの経験を生かし、ビールだけでなくカクテルやワインなど約60種類のドリンクを用意する。
「世界で1台しかない特別な熟成機を使った熟成肉を楽しんでもらえたら」と稲垣さん。「お客さまの要望にも柔軟に応えることのできる店にしていきたい」とも。
営業時間は17時~24時。月曜定休。