浜松・入野の西湖山龍雲寺(浜松市区入野町、TEL 053-447-1231)で10月24日、婚活企画「吉縁会」が開催される。同企画は今回が3回目。同寺副住職の木宮行志(こうし)さんが発案し、浜松、磐田の青年僧の会「七鵬会」が中心となり、静岡県西部の200以上の寺院などが協力して開催する。
当日は1回目同様、京都妙心寺御用達の精進料理店「阿じろ」の板前を招き、精進懐石料理のフルコースを楽しむ会食や僧による法話などを予定する。木宮さんは「1、2回目のアンケートを参考に、今回の会がより良いものになるよう試行錯誤している。参加してもなかなか話ができない人などもいるので、談話の時間などにも工夫を凝らしていければ」と話す。
「この会は出会いの場を提供するだけで、メールアドレスの交換で会が閉まる。その後のメールのやりとりでお付き合いということになることが多いようで、そうした報告をいただくこともある。縁がなかった参加者も『明るい会でお坊さんと話すだけでも楽しめた』と言ってくれる人がいるので、開いて良かったと思う」と木宮さん。
「最近のインターネットや高いお金をかけての情報が先行した出会いに疑問を感じていた。昔は寺を通しての縁談は一般的なもので、この会はある意味昔ながらのかたちなのかもしれない。寺というと葬儀と『別れ』のイメージがあるが、今後『出会い』の場として定着していけば。これまで寺に足を運ぶことの少ない世代の人にとって寺や仏教が少しでも身近な存在になってほしい」とも。
同企画は同宗派内の評価に加え、他宗派からもノウハウを教えてほしいという声があるという。現在、同会のノウハウをいかしてマニュアルを作っており、全国各地への普及も視野に入れる。
応募期間は9月10日~13日。参加費は6,500円。申し込みは直接、寺へ足を運ぶ必要がある。