浜松・安松の「コスモグリーンファーム庭好」（浜松市南区安松、TEL 053-464-5234）が8月から「エコマイスター芋」の販売を開始した。

　同商品は、市内のリサイクル業者「山本エコロジーサービス」（中区神田町）が提供するサービス「エコマイスター制度」によって生まれた肥料を使って作られたサツマイモ。同制度は、同社が生ゴミ処理機を飲食店に貸与。飲食店は食材の余りなどを処理機で乾燥有機肥料化にしており、同社がそれを買い取っている。

　買い取った有機肥料の効果的な使用方法について模索する中、「コスモグリーンファーム庭好」で堆肥（たいひ）化することが可能となり、できた堆肥を使って同商品が完成した。現在は玉ネギの栽培も始めている。

　山本エコロジーサービスが運営する農園の「夢ファーム」で各種野菜の栽培も行い、収穫した野菜はエコマイスター制度の認定店に無償で提供している。

　森町のエコマイスター認定店である洋菓子店「こっこ屋」（周智郡森町）では、エコファーム芋を使ったロールケーキ「遠州おいもろうる」を販売している。

　エコマイスター制度を運用する山本エコロジーサービスの平川知行社長は「今後こうしてできた芋を使って商品開発を行いながらイベントなどにも積極的に参加し、地域のエコ活動を推進したい」と話す。9月12日には、遠州灘海浜公園で行われるフリーウオークと海浜清掃をミックスしたイベント「ぷらす・さんぽ」にも協賛し、参加者には「遠州おいもろうる」を進呈する。

　平川さんは「環境に良くておいしいなら最高。これからもエコ活動を推進しながら循環系社会の良いモデルを作りたい」と意欲を見せる。

　価格は5キロ1,500円～。ネットのみで販売する。