浜松で「ブラジル映画祭」-要望多く開催実現、8作品を上映

シネマイーラ館長の榎本雅之さんと映画祭のポスター

シネマイーラ館長の榎本雅之さんと映画祭のポスター

  • 0

  •  

 浜松・田町の「シネマイーラ」(浜松市中区田町、TEL 053-489-5539)で10月23日から、「ブラジル映画祭2010」が開催される。

[広告]

 期間中に上映される作品は全部で8作品。「魔法じかけの言葉」(2009年)は2008年リオデジャネイロ国際映画祭で最優秀長編ドキュメンタリー監督賞を受賞した作品で、ブラジル音楽の歴史を詩と音楽という観点から描くドキュメンタリー作品。「フッチボール・ブラジル」(2009年)は人種、世代も異なるサッカーを愛する3人のブラジル人の日常を追った。「僕のことを話そう」(2009年)は更正不可能とされた問題児と教師とのふれ合いを描く。

そのほか、少年の視点で大人の世界を描く「ムトゥン 今を生きる」(2007年)、妻に逃げられた男が偶然出会った美女に振り回されるコメディー「恋はまぼろし」(2009年)、ブラジルの国名の由来となった弦楽器の材料となる樹木パウ・ブラジルが絶滅の危機に瀕していることを訴えるドキュメンタリー「パウ・ブラジル 音楽の樹」(2009年)、ボブ・ディランを敬愛する少年がネットを通じて出会った少女とのドラマを描く「ザ・フェイマス・アンド・ザ・デッド」(2009年)、田舎町に住む少年が、世界中を旅する父親からの手紙と写真を受け取って人生を発見していく姿を描いた「世界が終わりを告げる前に」(2009年)。

 同映画祭は今年で6年目。これまで東京と大阪で開催してきたが、日本で最もブラジル人が多い街である浜松で開催してほしいというオファーがあり、今回、初めての開催が決まった。京都でも開催する。

 館長の榎本雅行さんは「ブラジルは知られざる映画大国。制作される本数も多く、高水準の作品ばかり。ブラジル政府も映画産業育成のために助成金を出しているほど力を入れている。この映画祭をきっかけに、ブラジル映画の素晴らしさを知ってほしい」と期待を寄せる。「浜松の人にとって、ブラジルは近くて遠い国。街でブラジル人を見かけても、ブラジルの文化をよく知らないから。映画を通じて楽しみながブラジルを体感してほしい」とも。

 当日券は、一般=1,500円、学生=1,200円。今月29日まで。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース