浜松で移動販売店「kei’s kitchen(ケイズキッチン)」(TEL 080-6925-4157)が営業を始めて1カ月がたった。
同店はトラックにキッチンを設け、静岡県西部を中心にハンバーガーなどのオリジナルメニューを販売している。
オーナーの袴田桂太郎さんは以前から飲食店の起業を目標に、旅館や創作和食店、ピザ店、スーパーなどで9年間ほど修行を積んだ。「ずっと飲食での起業を考えていたので、いろいろなところで経験を積もうと思い、さまざまな職種に就いた。飲食店での料理の勉強はもちろん、スーパーでの接客なども良い経験になった。食材のことも知らなければと思い農業を経験したこともある」と振り返る。
商品は、イカスミを練りこんだバンズでぶつ切りの浜名湖産のタコを練りこんだパテを挟んだ「浜名湖タコチーズバーガー」(500円)や、インドネシア料理の揚げバナナ「ピサンブレン」を日本風にアレンジし、ドーナツ生地で揚げた「バナナドッグ」(250円)など。
「食材はできるだけ地元のものを使うようにしている。タコチーズバーガーはあまり知られていないが浜名湖ではタコがよくとれると地元の漁業の方に聞いたのがきっかけ。タコのぶつ切りをパティに混ぜることで独特の食感を出した。実際食べた人にも『タコの歯応えが心地いい』という評価をもらえた」と袴田さん。
「移動販売というスタイルはお客さんを近い距離で感じられるのでワクワする。直接反応がみられることも良いし自己啓発になると考えた。今はハンバーガーなどのイメージが強いが、イベントなどではその土地ならではの食材を使った創作メニューを作るなど、移動販売ならではのサービスにも取り組んでいきたい」とも。
営業時間は10時~19時。営業場所はホームページやブログで確認できる。現在は土日のイベントを中心に出店しており、出店場所も募集している。