![厚みがあり耐久性の高い生地でで仕上げたという「命名刺しゅうタペストリー」](https://images.keizai.biz/hamamatsu_keizai/headline/1739571878_photo.jpg)
ミシン刺しゅう店「刺しゅう屋 emeco(エメコ)」(浜松市中央区)が2月2日、子どもの誕生や成長を祝う「命名刺しゅうタペストリー」の販売を始めた。
浜松市を拠点にミシン刺しゅう入りの商品をデザイン・製作・販売する同店。「命名刺しゅうタペストリー」は、ミシン刺しゅうで布地に子どもの名前や生年月日を施し、室内に飾って子どもの誕生や節句を祝う品。長期間使えるよう、素材は耐久性の高さを重視。遠州織物の生地やひも、天竜産のヒノキを使い、全工程を浜松で行う。同店オーナーでデザイナーの松下恵美さんは、自身の出産や子育てをきっかけに、機能性が高く現代の住宅やライフスタイルになじみやすいデザインの商品をつくりたいと考え、製作を始めた。
タペストリーの生地には、縁起物とされるツバメが自由にはばたく様子を刺しゅうで表現。つやのある糸やくすみカラーを組み合わせて洋風の室内にも調和するデザインに仕上げた。色は、生成り(きなり)色と紺色を用意。文字の色や表記は数種類から選べる。松下さんは「一般的に市販されている命名タペストリーは和柄が多いと感じるので、節句以外でも日常的にインテリアとして飾れるよう、シンプルで飽きのこないデザインに仕上げた」と話す。
タペストリーのサイズは横幅16センチ、高さ23センチ。限られたスペースでも飾れるようにコンパクトなサイズに設定したという。付属スタンドでの設置と壁掛けの二通りの飾り方ができる。
2月20日から「鈴三材木店 Home HAMAMATSU」(浜名区)で商品見本の展示も行う。今後はデザインや形を変えたタイプや、結婚式などで使える商品の販売も検討しているという。松下さんは「浜松市内の高い技術を持った職人の協力を得て良質な素材で仕上げた。3月以降はイベント出店もするので、実際に手に取って生地の厚みや風合いなどを確かめてもらえたら」と話す。
価格は8,800円。オンラインショップ「BASE(ベイス)」「Creema(クリーマ)」「minne(ミンネ)」で販売する。