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遠鉄自動車学校が認知機能検査の事前模擬サービス 高齢ドライバーを支援

「より良い運転社会づくりに貢献したい」と話す遠鉄自動車学校の山本課長

「より良い運転社会づくりに貢献したい」と話す遠鉄自動車学校の山本課長

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 遠鉄自動車学校(浜松市中央区小池町)が現在、75歳以上の高齢ドライバーが免許更新時に受ける認知機能検査の事前模擬サービス「えんてつ安心サポート75」をグループ6校で展開している。

認知機能検査の事前模擬サービス「えんてつ安心サポート75」の様子

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 グループ6校で年間約2万人が認知機能検査を受講する同校。高齢ドライバーから「どんな問題が出るのか」「自分は合格するのか」といった不安の声が多く寄せられてきたという。問題例が掲載された警察庁ホームページなどの紹介にとどまり、検査前に実践的な不安解消を図る手段がなかったことがサービス展開のきっかけになった。同校によると、自動車学校が提供する同様のサービスは県内初で、全国的にも珍しい取り組みという。

 講座では、認知機能検査と同様の模擬試験やスタッフによる解説、高齢者向け安全運転アドバイスなどを行う。所要時間は約1時間45分。高齢者に多い事故の傾向やリスクを示しながら、安全運転のポイントをスタッフがアドバイスすることで、運転行動を見直すきっかけにもつなげる。業務課長の山本守人さんは「検査にパスできることだけでなく、高齢ドライバーが自分を客観的に見つめ、安全運転を継続するための『適切な運転寿命』を考える機会をつくりたい」と話す。

 受講者からは「具体的に教えてもらい不安が解消された」「安全運転のポイントを学べた」との声が寄せられている。講座開始以降満席が続き、反響の大きさから今後も定期開講する予定という。山本さんは「高齢者の方が安全に運転しつづけられるよう手助けしたい。客観的な運転測定の機会を提供し、より良い運転社会づくりに貢献したい」と話す。

 12月24日まで(開催日時は各校のスケジュールによる)。料金は2,900円。事前予約制。電話(TEL 0570-079-200)で受け付ける。

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