浜松周辺の農家で結成した「浜松地域特別栽培米研究会」(浜松市中区中央、TEL 053-458-7212)が募集していた浜松産ブランド米「やら米(まい)か」の米袋デザインが7月10日、決定した。
最優秀賞は静岡市の青木隆明さんの作品。「浜松まつりの凧(たこ)を」モチーフにし、商品名を大きく配置した青木さんの作品について、事務局の山下達也さんは「浜松らしさが伝わりやすく、迫力と高級感を兼ね備えたデザインが決め手となった」と話す。優秀賞は谷口真美さん(東区)、高橋早織さん(中区)の2人が受賞。上位12人には米などを贈る。
同委員会は発足から5周年を迎え、「市民とブランドの関わりをより深めること」を目的に5月からデザインを公募。2カ月間で西は広島、東は埼玉、北は新潟まで全587点の作品が寄せられた。「初めは100点程度の応募を予想していたが、それを5倍も上回る応募数だったため審査期間を調整した」と山下さん。
選定は同委員会会員のほか静岡文芸大学デザイン学部の教授ら12人が務め、「安全・安心でおいしい米」「浜松の伝統文化」をイメージさせるデザインなどの基準を踏まえて審査した。市内の小中高生による応募が86%と多かったため、「子どもらしさのあるいい作品」を取り上げるため、急きょ専用枠も設けた。
「今後も浜松市民の方に愛される米を提供できるよう精進していきたい」と山下さん。最優秀賞の作品は9月から順次、新米のパッケージに採用される。