浜松の遠州鉄道で八幡駅~自動車学校前駅間の3.3キロの高架線工事が完了し、11月24日、開通式典が行われた。
2004年から始まった同工事。新浜松駅から市道中ノ町都田線(通称・柳通り)北側までの区間は1986(昭和61)年に高架化されていたが、今回は馬込川までの区間が新たに高架化された。助信駅、曳馬駅、上島駅の3駅が橋上駅舎となり、区間内にある21カ所の踏切が撤去された。これにより渋滞の発生を抑え、線路を挟んだ東西地域の交流促進などが期待されている。工事全体の事業費は約197億円。高架の延長はこれで完了となる。
高架化された各駅は東側または西側の1カ所だけに入り口が設けられているが、来年度までに東西の両側に入り口を設けて自由通路となる予定。高架下を走る市道有玉南中田島線(通称・電車通り)についても来年度までに既設の線路を撤去し、4車線道路として拡幅する。
当日は上島駅で開通式典が行われた。式典では記念列車が用意され、地元の小学生から記念列車の運転士と車掌に花束が手渡し、テープカットを行って同線の開通を祝った。車両には招待客が乗車した。
同線は開通により西鹿島駅発の上り始発電車の発車時刻を10分繰り上げ、早朝列車を増発させるなどしてダイヤ改正を実施した。
開通記念として現在、3駅での降車客を対象にスーパーの買い物券などが抽選で当たるキャンペーンを実施している。詳細はホームページで確認できる。