浜松市美術館で「アンパンマン」展-やなせたかしさんの歴史も振り返る

歴代の映画ポスターの原画

歴代の映画ポスターの原画

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 浜松・松城の浜松市美術館(浜松市中区松城、TEL 053-454-6801)で現在、「~忘れないで夢を~ やなせたかしとアンパンマンのキセキ展」が開かれている。

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 同展はやなせたかしさんの画業60年と絵本「あんぱんまん」出版から40年、アニメ25周年と節目が重なる年であることから浜松市と同アニメを放送している静岡第一テレビが主催となって企画された。

 絵本作家やアニメーター、詩人などさまざまな仕事に携わるやなせさんは、童謡「てのひらを太陽に」の作詞や、雑誌「詩とメルヘン」の編集長も務めてきた。代表作ともいえる「アンパンマン」は連載開始後「主人公の顔が食べられる」などの理由から周りの評判は良くなかったが、自分の身を削りながらも人を助ける姿が子どもたちに受け入れられ、徐々に多くの人に読まれるようになった。2009年には一つのアニメ番組として登場するキャラクター数が1768体ということからギネスブックに認定されるなど世界的にも知られる作品となった。

 会場では、やなせさんが社長を務める「やなせスタジオ」で保管している作品200点以上を展示する。1階では、アンパンマンの歴代映画ポスターの原画や過去の展示会のためにアクリル絵の具で描いた大型原画などを展示。2階は絵本「やさしいライオン」の原画や直筆の作詞メモなどを展示し、これまでの歴史をたどる構成となっている。

 同館スタッフの芹澤俊一さんは「やなせさんワールドを楽しんで、勇気と希望をもらって帰ってほしい」と話す。

 開館時間は9時~17 時。月曜休館(8月12日、9月16日は開館)。料金は、一般=800円、中学・高校生=500円、小学生=200円。9月16日まで。

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