浜松・板屋町に4月21日、ニューヨークスタイルのグリルバル「CLOUD9（クラウドナイン）」（浜松市中区板屋町、TEL 053-456-4444）がオープンした。

情報誌のようなメニュー

　店舗面積は約36坪。席数はカウンター13席とテーブル36席の計49席。大人の女性が落ち着いて楽しめるよう設計された店内は、ハイチェアと合わせたラウンドテーブルやパープルのソファ、ガラスの仕切りドアなどでスタイリッシュな空間を演出している。オープンキッチンを採用し、料理風景を間近で見ることもできる。

　ニューヨークで飲食店のマネジャーを10年以上経験した同店マネジャー工藤貴広さんは「ニューヨークスタイルは簡単に言えば無国籍。世界各国の素材やレシピからメニューを決めて提供する。海外では当たり前の食材やメニューでも日本人が知らないものは多数ある。その中で良いものを提供していきたい」と話す。

　素材の仕入れにもこだわる同店。タスマニア島で養殖された「タスマニアサーモン」や、カナダにある世界唯一の銀たら養殖場から仕入れる「銀たら」など、世界各地から仕入れを行っている。「世界各地から仕入れを行うのは、質の良い食材を集めるため。カナダ産の銀たらは養殖物だからこそ寄生虫の心配がなく、生で食べることができる」と工藤さん。タスマニアサーモンも銀たらも生のまま仕入れを行っているという。

　コンセプトは「浜松でオンリーワンの店」。ここでしか食べられないメニューやドリンクなどを高い水準で提供できるオンリーワンの店を目指す。メニューは、「タスマニアサーモンのグリル」やオーストラリア産の羊肉を使った「ラムチョップ」、カナダ産のムール貝をリンゴの発泡酒で蒸した「ムール貝のシードル蒸し」（以上1,600円）、ひよこ豆のペースト「ハムス」（800円）など。

　ドリンクメニューは、ワインやベルギービール、ウイスキー、カクテルなど幅広く用意する。特にこだわっているのはりんごの発泡酒「シードル」（600円～）。ボトルだけでなく生だるのシードルや、日本で初めて仕入れる商品「Frank's Cider（フランクスサイダー）」などを用意する。

　「まだまだ知られていない世界の文化を、食を通じて提供したい」と工藤さん。「店の雰囲気、メニューともに他店では味わうことのできない感動を与えたい」とも。

　営業時間は18時～24時。