厚生労働省研究班がまとめた「健康寿命」の20都市別データが6月3日に発表され、浜松市が「健康寿命の長さ」で男女ともに1位となった。
健康寿命とは人が生活に支障をきたすことなく過ごせる期間を平均して示した年齢。今回のデータでは、東京都区部や京都、横浜など政令指定都市を中心に20都市で75万人を対象に実施。2010年までの期間で最も健康寿命が長い地域として男性が72.98歳、女性が75.94歳でともに浜松市が1位という結果となった。
浜松市では健康を増進させる計画「健康はままつ21」を進めている。食生活や運動、アルコールなどさまざまな分野で目標値を決め、2013年度から2022年度までに目標が達成できるよう市と民間団体が協力し活動を行っている。
同企画では、健康ポイントをためて特典を手に入れる企画「貯(た)めよう!健康ポイント うごく&スマイル!」や食品販売店「遠江特鮮市場」が行う「野菜ソムリエによる『旬の野菜・果物』の食べ方セミナー」、はままつ健康フォーラム実行委員会が行う「胃がん・食道がんの集学的治療」の講習会など、健康に関するプログラム80種類以上を用意。市内各地でイベントを開いている。
参加することで専用のポイントカードがたまりプレゼント抽選にも応募できるなど市民が楽しく参加できるよう工夫しているという。抽選の景品はランチ券や商品券などこの企画に関心を持つ民間企業が中心となり提供。「市だけでなく民間企業も一丸となり健康政策に取り組んでいることが浜松の健康寿命の長さにつながったのでは」と浜松市健康福祉部の保健師小橋秀子さん。
「浜松が健康寿命で1位になったとは大変喜ばしいことじゃ」と、はままつ福市長の出世大名家康くん。「高齢者の方には健康に気をつけ長生きしてもらい拙者と共にもっと浜松を盛り上げていってほしいのじゃ」とも。