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浜松の老舗織元がオリジナルマフラー、1年のテスト販売期間を経て商品化

五層一重マフラーと社長の大橋さん

五層一重マフラーと社長の大橋さん

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 浜松・新原の老舗織元「織千(おりせん)」(浜松市浜北区新原、TEL 053-586-4032)が10月1日、ガーゼ生地を使った「五層一重(ごそうひとえ)マフラー」の販売を始めた。

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 「五層一重」は、同店オリジナルのガーゼケット。一般的なガーゼケットは複数枚のガーゼ生地を縫い合わせて作られるが、同店のガーゼケットは生地を作る段階でガーゼ生地が5層になるように織りこんだ生地を使う。そのため、ガーゼ生地を縫い合わせたものだけのものに比べて軽くて丈夫だという。「独自の加工を施しているため、生地の風合いも良い」と社長の大橋勝さん。

 五層一重の生地を使用した同商品。余り生地を何気なく首に巻いた時に「マフラーとして使っても悪くないのでは」と大橋さんは商品化を思い付いた。開発後、1年間のテスト販売を経て、この度商品化にこぎ着けた。テスト販売期間では、サイズやカラーについての要望が多く寄せられ、何度も改良を行い完成。テスト購入した市内在住の30代女性、渡辺美喜さんは「肌触りが良く、ガーゼ生地が汗を吸ってくれるので長時間使える。色のバリエーションが少なく寂しいと伝えたら増やしてくれてうれしい」と話す。

 ほかにも、他社から「オンラインショップで販売したい」という依頼や、伝統的な絞り染めを行う企業から「染め物の素材として使いたい」という依頼を受けたことで手応えを感じた大橋さん。オーガニック商品やカラーバリエーションを増やすことで正式販売を始めた。

 販売商品は、「五層一重マフラー」(S=3,024円、M=3,240円、L=3,456円)、オーガニックコットンのみを使った「オーガニック五層一重マフラー」(L=5,400円)。通常の五層一重マフラーのカラーバリエーションは、「ブラウンストライプ」「レッドストライプ」「ダークストライプ」「ピンクストライプ」「グリーン」の5色。オーガニック商品は生地に着色を施さないため、綿本来の色である「生成(きな)り色」のみとなる。

 「肌触りの良さや質感、軽さが特徴の生地なのでマフラーとの相性はとても良い。多くの人に使ってもらえれば」と大橋さん。「洗濯できるので気軽に使える」とも。

 営業時間は10時~19時。日曜定休。

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