浜松・三ヶ日の和菓子店「入河屋」で11月10日、各国大使夫人らを招いた和菓子作り体験が開かれた。

　奥浜名湖周辺を各国の大使夫人に知ってもらうため計画された今回の企画。駐日ウルグアイ大使夫妻は過去に2回奥浜名湖周辺を訪れこの地が気に入っていた。その際に交流ができた街づくりや文化振興を目的に活動する「奥浜名湖観光まちづくりねっと」が中心となり奥浜名湖観光ツアーを計画。ツアーの一環として地元で知られている和菓子店「入河屋」での和菓子作り体験が行われることになった。

　和菓子作り体験の参加者はウルグアイ、ニカラグア、ペルー、シンガポール、アルバニアの5カ国の大使夫人と、コメンテーターデーブ・スペクターさんの夫人でジャーナリストでもある京子・スペクターさんの6人。

　今回作ったのは白餡（あん）と山芋、餅を混ぜた生地で小豆が入ったあんこを包んだ「練りきり」という和菓子。はじめに同店5代目の松嵜善治郎さんが見本を披露。表面をピンセットで花びらの形に仕上げていく様子を見て「ちょっと難しくてできない」などの声があがる場面も。実際の和菓子体験では、松嵜さんから指導を受けながら竹串や指を使いながら形を整え、終始笑いの絶えない雰囲気で進められた。1時間ほどで体験は終了し、それぞれ思い思いの形のお菓子をカップに詰め、お土産として持ち帰った。

　「奥浜名湖の地でとても楽しくクリエーティブな時間が過ごせた」とウルグアイ大使夫人のモニカ・ブズーさん。「和菓子作りの細やかさ、大変さを知ったので、今度和菓子を食べるときはそのようなことを思いながら食べるようにしたい」とも。