浜松市が12月1日、ユネスコ創造都市ネットワークの音楽分野に加盟認定された。
同ネットワークは、教育と科学、文化の協力と交流による、国際平和と人類の福祉を目的とした国際連合の専門機関。2004年に設立し、文学、映画、音楽、クラフト&フォークアート、デザイン、メディアアート、食文化の7部門を作り世界の特色ある都市を認定している。
市では浜松の音楽文化を全世界に広めるため、2010年8月に「浜松創造都市推進会議」と「ユネスコ加盟申請検討委員会」を発足し加盟に向けて準備を進めてきた。今年2月には加盟都市であるイタリアのボローニャと音楽文化交流に関する覚書を締結。浜松市には多くの功績を挙げている楽器メーカーがあることや、海外から若手のピアニストを招いた「浜松国際ピアノコンクール」を開催していること、さまざまな楽器が展示される「浜松市楽器博物館」(中区中央)があることなどが評価され今回音楽分野への加盟が認められた。
浜松を含む28都市が新たに追加され69都市となった同ネットワーク。日本の加盟都市はクラフト&フォークアート分野で金沢、デザイン分野で神戸と名古屋、メディアアート分野で札幌、今回浜松市と共に食文化分野で山形県の鶴岡も選出され6都市。アジア圏での音楽部門加盟は浜松が初めてという。
来年には音楽分野の加盟都市で集まり、情報交換や今後のことについて話し合われる会議を開催する予定という。「市民協働で築く『未来へかがやく創造都市・浜松』」を都市の将来像に掲げる本市にとりまして誠に喜ばしいこと」と鈴木康友市長。「浜松の音楽文化を世界に発信するとともに、世界の創造都市とさらなる交流を進めていきたい」とも。