浜松・砂山のCAIメディア(浜松市中区砂山)が2月11日、iPhone向けアプリ「Mental Math GP(メンタルマスジーピー)」の無料配信を始めた。
教育ソフトの開発をメーンに行う同社。パソコンからニンテンドーDSまで幅広く展開し、2009年にiPhone向け教育アプリの配信を開始した。中でも英単語シリーズはiPhone版とアンドロイド版合わせて100万ダウンロードを超えるヒットアプリ。「英単語を覚えるためには繰り返し暗記することが必要。ゲーム要素を入れることで、楽しみながら暗記ができると好評を得ている」と福地三則社長。
もともと同社では、1桁と2桁の足し算5問が1画面に表示され、それらを解く時間をランキング形式で競い、子どもの計算力向上を目的としたパソコン用ソフト「暗算グランプリ」を販売していた。ランキング形式で競うことで楽しんで暗算力を身に付けられると、当時の利用者から高い評判を得ていたことと、シンプルでアプリにも合っているということから開発に踏み切った。
アプリ化するにあたり、より使いやすく楽しめるような要素を取り入れた。暗算グランプリでは1画面に5問全てが表示されていたが、1問ずつ解答する形を採用することでテンポよく楽しめるようにした。また、レベルを1~4桁の足し算で4段階用意することで、子どもから大人まで楽しめるようになったという。タイムランキングもネットを経由することで、アプリを利用する全ての人と競うことができる。「暗算グランプリをそのままアプリ化したのではなく、アプリにすることでより楽しめるようにした」とアプリ開発担当の杉本道穂(みちお)さん。
ほかにも、入力エリアを広くとり、電卓と同じレイアウトにすることで高い操作性を実現したり、計算スピードがアップする秘訣(ひけつ)である「そろばん的な考え方」をアプリ内で紹介したりすることで学習色を強めるなど工夫を凝らす。
「子どもと大人が競い、楽しみながら計算力がアップすれば」と福地さん。「楽しみながら学習できるアプリをもっと開発していきたい」とも。