浜松で現在、中沢町を紹介するマップ「まち歩き中沢町界隈(かいわい)歴史散策&古書店地図」が配布されている。制作したのは「中沢町界隈を再発見し発展させよう会」。
昔に比べ活気が薄れてきた町をどうにかできないかと考えていた同会代表で古本屋「古書百寿堂」店主の飯尾雅彦さん。町を紹介するマップを考案し、来店した静岡文化芸術大学の学生に話したところ「ぜひ作ってみたい」という話になった。大学で考えに賛同するメンバーを募り、制作することにした。
活動を開始したのは昨年の3月。メンバーで町歩きをし、どのような地域なのかということを見直した。何度もディスカッションを重ね、掲載内容を固めていった。「マップのデザインや構成のまとめ作業に時間がかかり、出来上がったのが配布予定日ギリギリで大変だった」と飯尾さん。
マップには中沢町だけでなく隣接する元浜町、山下町、下池川町の情報も掲載。地域のカフェや古本屋など18カ所の商店を紹介するほか、地域の歴史や寺の写真なども掲載している。町に詳しくない人でも楽しんでもらえるように「寺社仏閣めぐりコース」「古本屋めぐりコース」「二俣街道周遊コース」「浜松城付近コース」の4コースを独自考案して用意。それぞれのニーズに合わせ提案する。
2月21日から配布しており、実際にマップを見て来店した客もいるという。「協力してくれた学生や地域の方々に感謝している」と飯尾さん。「このマップを手に取り、ぜひ町を回っていただきたい」と呼び掛ける。
発行部数は1万部。サイズはA2版。紹介している商店や浜松駅構内「浜松市観光インフォメーションセンター」などで配布している。