「鴨江アートセンター」（浜松市中区鴨江町、TEL 053-458-5360）で現在、「Join up with _________.　レジデンスアーティストたちの展覧会」が開催されている。

　作家が一定期間同じ場所に滞在しながら作品制作に打ち込む「アーティスト・イン・レジデンス」を展開する同展。同センターでは昨年7月～9月と11月～今年1月の2期に分け、1団体につき3カ月間、浜松を拠点に活動するアーティストやクリエイターに無償で制作作業スペースを提供した。会場では、期間中に制作した作品と共に、アーティストの活動を紹介する。

　アーティスト8団体が作品を披露する。壁にイラストを描き、流れる音楽とともに空間を楽しむインスタレーションアートや、木にネジを取り付けこすった音で鳥を呼び集める「バードコール」を使った壁掛けアートなど、造形物や詩、音楽などさまざまなジャンルで、30点以上を展示する。

ほかにも、パソコンで描いた動物や富士山などのコンピューターアートや演出家「近江木の実」さんが手掛けた劇の脚本や公演中の写真など、普段なかなか目にすることのない作品を展示する。

　「アーティストによって個性もさまざま。普通の展覧会とは形式が違うので、ぜひ実際に足を運んでいただきたい」とアーティストで会場内やインスタレーションアートの音楽を担当した吉田朝麻さん。

　会期中、体験型のワークショップも行う。詩人「村木大峰」さんは、来場者との会話の中で感じ取ったことを詩にするブースを用意する。3月20日・21日は、木とネジを使ったバードコール作り、スギやヒノキなどさまざまな木材を選んでの箸作りを行う。

　「アートにはいろいろな表現の仕方や楽しみ方がある」と副館長の青木明子さん。「個性豊かなアーティストの活動を知ってもらえれば」とも。

　開催時間は10時～18時。入場無料。ワークショップ料金は、バードコール作り＝500円、箸作り＝300円～1000円（共に要予約）。3月25日まで。