浜松・鹿谷町に5月31日、手作り個人作家15人の作品を集めた雑貨店「Handmade Shop &Cafe MAMEMAME-YA」(浜松市中区鹿谷町、TEL 090-6762-8658)がオープンした。
ミシンのほか、はさみやアイロンなど備品もそろうソーイングスペース
母娘と友人の3人でリネン服を製作する「POCORI(ポコリ)」の種吉奈月子さんが店長を務める同店。オープンのきっかけは、種吉さんを中心に開催していたイベント「マメマメ市」。2011年から年2~3回、不定期開催で複数の作家作品を販売していたが、安定したメンバーで常設店を持ちたいと思うようになった。開店に向けテナント物件を探していたところ、知人を通じて同物件を紹介された。一軒家の各フロアを利用することで開店にこぎ着けた。「品質と技術が高い作家作品ばかり」と種吉さん。運営も作家たちが協力して行う。
1階の雑貨販売スペースには、手作りで一点物の商品をメーンに約400点をそろえる。「みんなと違う洋服やグッズを子どもに着けさせたい」という親や祖父母も個性的なアイテムを探しに来店するという。「POCORI」が展開するリネン服(子ども服=2,500円~4,500円、大人=5,000円~8,000円)やヨーロッパから輸入したアンティークビーズで作る「atlier igrec」のビーズアクセサリー、「STUDIO KAN」の木工作品や羊毛フェルトアクセサリーにヘアピンなど、「ありそうでなかった」デザインの雑貨を充実させた。店頭に並べる既製品のほか、オーダーメードの受注も多いという。「サイズやデザインの変更などに対応ができるのが全員作家である強み」と種吉さん。
2階はカフェとソーイングスペース。ドリンクは、コーヒー(ホット=350円、アイス=380円)やスムージー(450円)など12種類を用意。フードメニューは市内で手作りスイーツを手掛ける「KOGUMA(こぐま)」がプロデュースするグラノーラ(580円)やシフォンケーキ(300円)、プリン(250円)の3種類をそろえる。火曜と金曜は、出張パン作り教室などを行う「パン小屋」が作る、天然酵母を使ったパンも販売する。
手作りが苦手な母親や学校の宿題で悩んでいる学生に対し、「常に作家がスタンバイしているので頼りにしてほしい」と種吉さん。手作りビーズ教室など、作家が講師となり各種ワークショップも開く。
幼稚園や中学校が目の前という立地は、子どもを送り迎えする親のコミュニティースペースとして利用する人も多いという。「手作り雑貨を通じ、子育て世代が持つ悩みを共有できる場にもなれば」とも。
営業時間は、平日=9時~16時、土曜=10時~15時。日曜・祝日定休。ワークショップはホームページからも予約可能。2階スペースはレンタルルームとして、1時間1,000円で貸し出す。ソーイングスペースは1人の場合、1時間あたり250円、親子の場合350円でミシンが利用できる。