浜松・鴨江の「カフェ コンコルド」（浜松市中区鴨江、TEL 053-456-2656）が10月1日、40周年を迎えた。

昔ながらの喫茶店の雰囲気がある店内

　イタリア料理を提供する同店。ピザ店で料理人として働いていた店主の明戸（あけど）和彦さんは自身の店を持ちたいという思いから、1975（昭和50）年に大工町で開業。前店舗は10坪ほどの小さな店だっため、10年後に立地条件が良かった同所に移転した。

　店舗面積は約24坪。座数は32席。店内は昔ながらの喫茶店のような木造で、温かみのある雰囲気。明戸さんの音楽好きが高じて店内で定期的にライブイベントを開催しており、シャンソン歌手やピアニスト、フォークミュージシャンなどさまざまなジャンルのミュージシャンを招く。壁の一角は今まで訪れたミュージシャンのサインで埋め尽くされている。

　「客の入りに波があり苦労することもあるが、人と会うことが好きなので辞めたいと思ったことは一度もない」と明戸さん。40年間で約62万人の客が来店。前店舗の時からの常連客もいて親子3代で利用してくれる人もいるという。

　30種類以上のメニューは、試行錯誤しながら改良を加えてきたという。ピザはハムやウインナーなどをのせる「ミートピザ」やイカやエビなどの魚介類をのせる「シーフードピザ」（以上1,060円）、ピザソースに唐辛子を入れた「アラビアータピザ」（980円）などを用意。スパゲティはアサリとシソが入ったスープ仕立ての「ボンゴレ」（1,060円）や昔ながらのケチャップ味「ナポリタン」（950円）などを用意する。料理のバリエーションを増やし、客の好みの味をそろえるよう工夫している。15種類以上のスパイスを調合して作る1日10食限定「特製スープカレー」（1,060円）なども用意する。

　「お客さまの支えがあってここまでやってこられた」と明戸さん。「50周年を目指してこれからも営業していきたい」とも。

　営業時間は、平日＝11時30分～15時、17時～21時、土曜・日曜＝11時30分～21時（以上ラストオーダー）。火曜定休。