浜松・有玉北で工作機械などの製造を手掛ける「ヤマザキ」(浜松市東区有玉北町、TEL 0120-565-898)が11月上旬、ビールにマイクロバブルの泡を発生させる「泡泡(あわあわ)」を発売した。
企業向けに製品開発を行ってきた同社は昨年6月、一般消費者に向けた製品開発する部署「ビューティーオブライフ(BOL)部」を設立した。今回利用した技術は一般的な泡と異なる性質を持った微細な泡のマイクロバブル。一般消費者向け第1弾商品として、今年1月にマイクロバブルを使った美顔器「luire(リュイール)」を発売。その後、今年5月に第2弾商品として同商品を企画し、商品化の価値があると判断した。
ビールをおいしく飲むための泡にこだわった同商品。スタッフが何度も試飲を行い、最適な泡の質と量を導き出したという。「マイクロバブルは当社の既存技術。商品設計よりも、味わいに関する調整に苦労した」とリーダーの浅野元保さん。一般消費者向けの価格に抑えるための苦労も多かったという。
サイズは長さ約12センチで、素材は樹脂製。ポンプ構造で、グラスに注いだビールを商品上部の取っ手を引っ張ることで吸い込み、押し出した際にマイクロバブルの泡が送り込まれる。「ビールを注いで泡が少しある状態で試すと、マイクロバブルの泡の細かさが目で見て分かる」と浅野さん。洗浄方法は、水を吸い込み吐き出すことを2~3回繰り返せば完了する。
「試行錯誤を繰り返し完成した商品。マイクロバブルの泡により、滑らかな口当たりでビールをより楽しむことができる」と浅野さん。「一般消費者向けの商品をほかにも企画している。楽しみにしてほしい」とも。
価格は3,980円。販売方法は、電話による通販。