浜松地域の農家・メーカー・小売店が集まった団体「遠州夢倶楽部」が6月19日、「遠州ベジタフルソース」を発売した。
同商品は15年前に同団体が発売した「超美味ソース」をベースに、地元・鳥居食品(浜松市中区相生町)の協力を得て、商品名・パッケージを変更してリニューアルした。ターゲットを女性や子どもに絞り、パッケージも手書きの柔らかいイメージして受け入れやすいよう工夫した。
素材は前商品と同様に地場野菜にこだわって作ったソースだったが、再度材料を見直し、約6カ月間にわたり試行錯誤を重ねて今回の発売にこぎ着けたという。
開発した鳥居食品の鳥居大資社長は「添加物を一切使わず野菜のうま味だけで作った。野菜は地元産を中心にその時に旬な国産のものを使っている。1瓶当たりリンゴ2分の1個、トマト1個、タマネギ3分の1個ほどが濃縮されており、瓶から出にくいほど。舌で素材のザラザラ感を楽しんでほしい」と話す。
発売当日は、クリエイト浜松(中区早馬)で「遠州ソースを味わう会」も開いた。会場では同商品を使ったオムレツやパスタ、ピザトースト、サンドイッチなど10品を用意し、試食会を開いて参加者の意見を集めた。同団体の小林秀俊さんは「いろいろな味わい方を試してもらうために企画した。レシピを教えることでソースのおいしさが伝われば」と話す。参加した一般女性の1人は「優しいすっぱさと甘さで、とてもおいしい。子どもも食べやすい」と話す。
同団体の加藤國昭さんは「このソースが浜松の名物になってくれればうれしい。今回のイベントで集めた意見も参考にソースの味もさらに改良していきたいし、新しい商品の開発も積極的に行っていきたい」と話す。
内容量は290グラムで、価格は500円。