浜松のローカル鉄道「遠州鉄道」が4月1日、全面を青にラッピングした「青電」の運行を開始した。
同車両は、市内の自動車部品メーカー「ユタカ技研」の創立30年を記念した広告電車。創立30年を迎え、新しいことにチャレンジしたいという思いから、今までに誰もやっていなかった、「赤電」の愛称で親しまれている同車両の全面ラッピング広告を選んだという。
全面に使われている「青」は、同社のコーポレートカラー。電車側面には、製品の「トルクコンバーター」や「2輪ディスクブレーキ」などがプリントされている。「当社の製品は自動車部品なので、一般の方はなかなか目にすることがないと思う。この機会に知ってもらえれば」と人事総務ブロックの川島美幸さん。
地域の人へのインパクトが大きい「青電」。市内に住む鉄道ファンの鈴木孝介さんは「何気に目にした時に青い赤電が走ってびっくりした。すかさず携帯で写真撮った」と興奮気味に話す。
川島さんは「遠州鉄道は、当社の従業員も利用する地元に根付いた、なじみのある鉄道。なじみある鉄道で地域の人たちを驚かせる広告を出したかった」と話す。
同車両の運行は、来年3月末まで。新浜松駅から西鹿島駅間を1日7~8往復する。