浜松の「肴町発展会」が4月22日、浜松のゆるキャラ「出世大名家康くん」のぬいぐるみを使った動画を完成させた。
家康くんぬいぐるみに肴町の法被(はっぴ)を着せたら面白いと思ったことが動画制作のきっかけ。同ぬいぐるみが昨年10月に完成した時、同会会長の伊東隆司さんは「法被を着せたのだから家康くんに練りをさせたらもっと面白いのではないか」と考えたという。浜北区のデザイナー矢壺智洋さんと知り合ったことから制作を始めた。
被写体を少しずつ動かしてカメラで撮り、動画に加工する「ストップモーション」の技法を使って撮影。会場は浜松デザインカレッジのスタジオを使い、矢壺さんが指導しながら学生と共に進めたという。「未来のクリエーターにストップモーションいう技術を体験してほしかった。動画制作の大変さと喜びを感じてくれたら」と矢壺さん。
動画の長さは約2分。その間に使われているカットは約1200。肴町の法被を着た家康くんぬいぐるみが練りとたこ揚げをするストーリー。実際の練りから収録した音声に合わせ制作した。街並みもできるだけ再現したいとの思いから、店舗や道路に至るまで細かく撮影をしセットを作り上げたという。
伊東さんは「想像以上の動画で皆が驚いていた。動画をきっかけに、浜松全体が元気になってくれれば」と話す。
「ぬいぐるみを使った動画なので、子どもから大人まで楽しめる」と矢壺さん。「浜松以外の人にも見てもらえたらうれしい。これをきっかけに、多くの人が浜松に足を運んでくれたら」とも。
動画は「肴町ネット」ホームページで4月25日から公開予定。