浜松・田町のスパゲティ専門店「ORANGE PAPA(オレンジパパ)」(浜松市中区田町、TEL053-456-0088)が5月3日、開業30周年を迎えた。
店舗面積は約8坪。席数は、カウンター5席、テーブル10席の計15席。店内は、昭和の喫茶店のようなレトロな空間。
1986(昭和61)年に、和風スパゲティ専門店として開業。昨年12月に家庭の事情により休業。4カ月の休業期間を経て、30周年記念日の5月3日に再開した。「休業明けに常連客から待ってたよと言われ涙が出そうになった」と店主の川合由男さん。
子どもから93歳の高齢者まで広い世代が来店するという同店。30年間を振り返り「お客さまと楽しく過ごせたおかげで、あっという間だった」と川合さん。高校生の頃に利用していた客が、子どもを連れて来店したり、開業当初に同世代の客が自分と共に年を取ったりしていく姿を見て客との絆を強く感じるという。
30年の営業の中で多くのことを取り入れてきた。目の不自由な方も利用できるようにと15年前に点字メニューを導入。10年間前には、客との絆を深めたいという思いから足あと帳を導入した。ほかにも、耳の不自由な方のために手話を独学で学んだという。
メニューは、あさりダシと納豆が絶妙な風味と味わいを演出する1番人気のスパゲティ「アサリ・シメジ・納豆」(1,250円)や、今では一般的なメニューだが30年前には斬新だったという、めんたいこを使った「明太子・いか」(1,050円)、ソーセージやベーコン、シメジなどをしょう油ベースで味付けをした「ヤングスペシャル」(850円)など。「スパゲティはゆでたてがおいしい。できるだけおいしく召し上がっていただくためにゆでたてにこだわっている」と川合さん。スパゲティは全て乾麺を使い、注文が入ってからゆで上げる。
「細く長く続けていければ。お客さまから長く続けてほしいと言われているので、40周年、50周年と続けていきたい」と意気込む。
営業時間は11時30分~20時。水曜定休。