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浜松・中区に仲卸直営マグロ料理店 本物志向の40代をターゲットに

3階建ての蔵風の店舗。観音扉が出迎える

3階建ての蔵風の店舗。観音扉が出迎える

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 浜松・田町に5月26日、和食店「和の馳走 倭(やまと)」(浜松市中区田町、TEL053-454-1313)がオープンした。

目の前では職人の技術を目の当たりにできる、L字型の1階カウンター席

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 マグロの仲卸業者である「海商」が営む飲食部門のグループ店となる同店。マグロを中心とした新鮮魚介を気軽な雰囲気と価格で提供する「まぐろの海商」を多店舗展開する中、本物志向を求める40代以上をターゲットに、大人向けの料理店として差別化を図りたいと思い、オープンにこぎ着けた。

 土蔵を思わす建物を生かし、1階から3階までのフロアを用意。約75坪の店内は、カウンター13席、テーブル42席の計55席。1階はカウンター席、2階は10室ある個室、3階は庭を配したVIPルームで8名まで収容可能。目の前で料理を提供できるよう、VIPルームにはオープンキッチンを備えており、予約することで無料で利用できる。

 メニューは約60種類。マグロの卸商ならではのメニュー「本まぐろ・大トロ」(1,300円)や「南まぐろ」(900円)、「鮪(マグロ)盛り合わせ」(1,700円)など、旬の産地から取り寄せた新鮮なマグロ料理を豊富に用意。「いわしのガリサラダ」(780円)など、4種類あるサラダやメニューに使用する野菜は、春野町の契約農家から無農薬で栽培されたものを取り寄せる。「牛レアカツ」(1,200円)や奥浜名湖の銘柄豚「竜神豚塩角煮」(880円)など魚介だけでなく肉料理も用意。素材は地場産を中心とした国産にこだわる。職人が握る「すし各種」(150円~)のメニューも多く取りそろえ、1階カウンター席はすし店感覚で利用できるような雰囲気に仕上げた。「活イカ」(時価)など、仕入れに応じた旬の食材は日ごとに替わる。

 酒類は特別純米酒「國香(こっこう)」や「喜久酔(きくよい)」(以上750円)など、同店が厳選した日本酒を10~20種類用意。焼酎・ウイスキー・ワイン・果実酒からソフトドリンクまで、約50種類を提供。県内や全国の銘酒、ヨーロッパのワインなど産地は幅広い。

 コース料理は「おすすめハーフコース」(2,800円)から、「5,000円コース」「7,000円コース」を用意。今後「松花堂弁当」「すし膳」「海鮮丼」(価格は未定)など、1,500円~2,500円の価格帯でのランチ5種類を6月中旬から始める予定。

 「店内は落ち着いた雰囲気でありながら、敷居が高くならないように仕上げた」と店長の太田滋さん。グループ店舗でも店長を経験したベテランが、新進気鋭の逸材として店を任されている。「すし・和食を継承することが日本人の使命」という同店社長である船坂敏之さん意志のもと、店を切り盛りする太田さん。「和食をいただくなら倭と言われるよう、邁進(まいしん)していく」とも。

 営業時間は18時~23時。

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