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浜松にラーメン店「麺屋 龍壽」 東京・新小岩で修業し独立

オープン初日、店前にできる行列

オープン初日、店前にできる行列

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 浜松・天王に6月17日、ラーメン店「麺屋 龍壽(りゅうじゅ)」(浜松市東区天王町、TEL 053-589-5607)がオープンした。

トッピングが全て乗った「特製芳醇中華そば しょう油」

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 店主の出塚恭平さんは、浜松出身。将来地元でラーメン店を構えたいと考え、東京の新小岩のラーメン店「麺屋 一燈(いっとう)」で修業。4年が経過し、独立に向けタイミングを図っていた時に理想的な物件を見かったため、オープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約15坪。席数はカウンター6席、テーブル4席の計10席。店内は、ラーメン店だった内装を生かし、必要最低限の改装で実現。木の風合いを生かした落ち着いた空間に仕上げている。

 提供するラーメンは、うま味の詰まったあっさり系清湯(ちんたん)スープ。一般的に豚骨や鶏ガラなど骨を使ってスープを取ることが多いが、同店では鶏肉を使ってスープを取る。大量の鶏肉と昆布、アサリを使い温度と火入れ時間を細かく調整し、透き通った清湯スープができ上がる。スープに浮かぶ香味油は、鶏油を使いポルチーニ茸と乾燥ホタテを低温で煮ることで完成。しょう油ダレには、牡蠣煮干しが入っているという。

 麺にもこだわる同店。石臼びきの小麦粉とパン用に使われる小麦粉の2種類を使い、毎日その日に使う分のみ製麺。打ち立てを提供する。チャーシューは真空低温調理機を使い、柔らかくうまみの凝縮した味わいを実現している。麺・スープ・具すべてに強いこだわりを持つ出塚さんは「客に出すものは100パーセント。おいしいことは当たり前で、接客や店の雰囲気など全てに100パーセントを提供することを修業先の師匠に教わった」と話す。

 メニューは、塩としょう油の2種類を用意する「芳醇(ほうじゅん)中華そば」(各750円)や、甘辛タレでユッケ風に楽しむ「豚チャーシュー丼」(350円)、ピリ辛のゴマダレ味の「鶏チャーシュー丼」(280円)など。ラーメンに使うチャーシューとチャーシュー丼に使うチャーシューは調理法を変え、それぞれに合った形で提供しているという。

 「多店舗化は将来的にも考えていない。地域に密着し、夫婦二人で頑張り、末永く愛される店にしていければ」と出塚さん。「日本一の師匠に追いつけるように必死に追いかけていきたい」とも。

 営業時間は11時~15時。火曜・第1第3水曜定休。

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