浜松で8月10日、子ども向け企業見学イベント「浜松わくわく探検隊」が行われる。主催は、障がい学習支援や保育園の運営などを行う「ぽっぷちゃいるど」。

　同イベントは、浜松の魅力ある企業を子どもたちに知ってもらいたいという思いから2006年に立ち上げた、親子で参加する企業見学・体験イベント。今年で10年目となる。

　徒歩やバスで市内複数の企業を回り、仕事内容を見学・体験する。対象となるのは市内の小学校に通う3年生から6年生で、今までは参加者1人につき保護者1人の同伴が必須だったが、今年から集合場所に設置された企業ブースで体験する「やってみ隊」を新設。1人の保護者に対し複数の子どもの参加が可能になった。「兄弟で参加させたいが保護者が対応できないという声を多くもらっていた」と、同団体代表の水野久美子さん。実際に企業を訪問して見学・体験するコース「いってみ隊」は、通年通り参加者1人につき保護者1人の同伴が必須となる。

　「いってみ隊」では子ども5人1組でチームを組み共に行動。初対面の中でコミュニケーションを取り、チームワークを養うことを目的とする。子どもと保護者には当日まで行き先を教えない。参加に際し、「わくわく」してもらうことが狙いだという。昨年は自衛隊浜松基地（西区西山）や河合楽器（中区寺島）、寝具を扱う「丸八真綿」（西区深萩）、日本農業賞特別賞受賞経験があり糸みつばの栽培を行う「大久保園芸」（西区大久保）など、さまざまな企業・団体で体験を行った。

　「地元の産業を通じ、仕事の素晴らしさを知ってもらえたら」と水野さん。「子どものために参加した保護者から、自分自身が楽しめたという声も多くもらっている。子どもだけではなく大人にも楽しんでもらいたい」とも。

　開催時間は8時30分～17時。参加無料。定員は「いってみ隊」「やってみ隊」各40組80人。応募多数の場合は抽選となる。応募締め切りは7月6日。