浜松の福祉団体が共同で取り組む「ストレイトタイガープロジェクト」(TEL 053-525-6675)が7月16日、「龍潭(りょうたん)寺」(浜松市北区引佐町)で毎週土曜に特産物を活用した商品の販売を始める。
同代表の平澤文彦さんは、障がい者を取り巻く厳しい環境と若者の福祉職離れをなんとかしたいと思っていた矢先、NHK大河ドラマ「女城主 井伊直虎」の制作発表を知ったという。
平澤さんは、さまざまな困難に遭いながらも決して屈することなく信じたことをやり抜いた「井伊直虎」の生きざまに感銘を受け、現在の福祉環境を打破すべく、障がい者が作った製品をアピールしたいとの思いから今年2月、直虎の名にあやかった「ストレイトタイガープロジェクト」を福祉団体6団体と発足した。
販売する商品は、直虎のイメージカラー赤と紺や家紋を使い商品やパッケージをデザイン。施設職員がデザインや企画を行い、制作を障がい者と職員が協力して行う。
「できる作業をできる人が行う形で職員と障がい者が一丸となり作り上げている」と平澤さん。遠州綿紬を使った「道中財布」(2,500円)や渋川産のお茶を使った「茶飴」(700円)、やら米かを使った「ポン菓子」(650円)など、女性をターゲットとした10商品を用意する。商品企画からパッケージ制作、売り場作りなど全てを同団体がプロデュースする。
「商品販売を機に、施設の魅力を発信していきたい」と平澤さん。「福祉施設で働きたいという若者が増えてくれれば」とも。
営業時間は土曜=10時~15時。