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浜松・千歳町におばんざいの店 食育指導士が地元食材使った料理提供

元洋服店だった路面店。2Fに同オーナーの託児所がある

元洋服店だった路面店。2Fに同オーナーの託児所がある

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 浜松・千歳町に10月3日、「おばんざい えん」(浜松市中区千歳町、TEL053-456-7370)がオープンした。

カウンターにずらりと並ぶおばんざい

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 保育士と食育指導士の資格を持つ店主の山下晶子さんは、同店2階に託児ルーム&学研教室「エミール」を経営しており、0歳児から小学校低学年の子どもたちへ安全性の高い料理を提供することが評判となり、「大人向けの料理を」との要望に応える形でオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約5坪。カウンター8席、テーブル16席の計24席。遠州綿紬(つむぎ)を使ったのれんや天竜杉のカウンター、浜松在住の画家の絵を飾るなど、地元ゆかりの郷土品や装飾を施す。食器も浜松市内の作家に依頼。スイーツは中田島の「どんぐり食堂」から届くシフォンケーキを提供するなど、地元飲食店とのコラボレーションも行う。

 メニューは日替わりの「本日のおばんざい」が約8種類。店指定のおばんざい3種類の「おまかせおばんざい」(1,620円)と、希望のおばんざい3種類の「選べるおばんざい」(1,944円)がメインメニュー。いずれもご飯とお吸い物、漬物、ドリンクが付く。おばんざい単品は410円で提供。「ビーフシチュー」や「あじのひもの」など、約4種類の「本日のおすすめ」(648円)もそろえる。

 「この地域が育んだ産物を宣伝する気持ちを込め、地元食材を使った料理をそろえている」と山下さん。「加藤醤油(しょうゆ)」や「トリイソース」を使うなど、調味料も地元企業にこだわる。本来、京野菜を使った「おばんざい」を湖西市の農家から直接仕入れた遠州野菜で表現。一年中食材がそろう世の中だが、旬の味覚を楽しんでほしいという。

 「今後はランチも展開していきたい」と山下さん。当初、会社や用事帰りに立ち寄ってほしいと夕方オープンを試みたところ、2階の託児ルームの保護者など、昼営業への要望が早くも届いたことから、通し営業を目指す。「いずれは農家から仕入れた野菜を店の前で販売できたら」とも。

 営業時間は17時30分~翌1時。日曜定休。

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