浜松・入野町に11月7日、「とんかつ八兵衛」(浜松市西区入野町、TEL 053-401-0880)がオープンした。
市内で複数の飲食店を営む株式会社フードフォレストが運営する同店。社長の森口愛さんが鹿児島へ訪れた際、ひこちゃん牧場が展開するブランド豚の「たから豚」と出合い、そのおいしさに引かれたことから取引権利を得て、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約75坪。カウンターとテーブル、小上がり席を含めて合計90席を用意している。「ファミリーでも来ていただけるよう、気軽な雰囲気を心掛けた」と店長の市川悟さん。上品な和のしつらえや、うぐいす色に桜色など、女性好みの優しい色彩の壁紙を張っている。
同店は、鹿児島産「たから豚」の県内唯一の取り扱い店。一頭買いした豚肉を低温熟成し、うまみ成分より引き出した「とんかつ」をメインに料理を提供する。ひこちゃん牧場は衛生面にも気を配り、飼料から手作りする養豚場。手間暇をかけて育てた豚の肉質は脂身が甘くてやわらかく、あっさりした味が特徴という。
メニューは「厚切りロースカツ膳」(1,641円)やメインをメンチカツとヒレカツから選べ、サラダに小鉢などいろいろな味がセットになった「八兵衛のおばんざい膳」(1,520円)、好きな揚げ物が選べる「選べる膳」3種類(1,380円~)など豊富に用意。「メンチカツも自慢」と市川さん。余り肉を使わず、一頭買いをした豚肉を余すことなく使うことで、ジューシーでぜいたくな味を「たから豚特製メンチカツ膳」(1,080円)や単品で楽しめるという。
とんかつにかけるソースは、市内ソースメーカーである「トリイソース」に依頼。すりつぶした野菜をたっぷり入れたオリジナルソースのほか、中国四川の花椒塩や国産のゆず塩、フランス産ゲランドの塩など6種類の塩も付き、ソースと塩で食べ比べる楽しみも提供している。
「カジュアルな雰囲気の中で、リーズナブルにおいしい豚肉を味わえるのが特徴」と市川さん。「あえて高級路線にはせず、気軽に入店したら思いのほかおいしかった」という気軽さを意識した店舗作りを目指しているという。「県内で鹿児島産・たから豚を味わえるのは当店のみ。まずはたから豚のおいしさを知っていただき、地域に愛される店として認知されたい」とも。
営業時間は11時~15時、17時~22時。