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浜松・蜆塚にサイホンコーヒー店 フランチャイズとして全国初の試み

長年にわたり愛されたレストランの印象をそのまま残した外観

長年にわたり愛されたレストランの印象をそのまま残した外観

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 浜松・蜆塚に3月1日、「倉式珈琲店 蜆塚店」(浜松市中区蜆塚、TEL 053-451-1309)がオープンした。

大きな窓から光が注ぐ明るいテーブル席

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 ベーカリーレストラン サンマルクを20年営業していたTKライジングの和田民夫社長が同地で業態を変更。サンマルク株式会社から分社化した、サンマルクホールディングス直営店の倉式珈琲店がオープンする中、全国初のフランチャイズ店として任され、オープンにこぎ着けた。

 レストランの名残を残し、蜆塚遺跡横に位置するレンガ造りの建物。扉を開いてすぐの場所では、コーヒー豆の店頭販売を行う。ガラス張りの窓から木々を望む明るく広々とした店内には、カウンター席7席、テーブル席108席、囲いのある喫煙席12席を設置。モーニングからランチ、ディナーまで、通しで営業する。

 同店の売りは、サイホンで抽出するコーヒー。いり豆を注文が入ってから1杯ごと、グラインダーでのひきたてをドリップする。店長の青野泰大さんによると、通常、サイホンコーヒーは抽出に2分かかるが、豆を細目にひくことで30秒での抽出を実現。煮沸時間を短くし、雑みが出るのを防いでいるという。1.5杯分のコーヒーをサイホンのまま提供し、できたてのコーヒーを自らカップへ注ぐ楽しみも提供している。

 コーヒーは「倉式ブレンド」(340円)や「オーガニックブレンド」(367円)など、ブレンドを5種類。「コロンビア クレオパトラ」や「マンデリンG1」(以上400円)など、産地が明確なシングルオリジンコーヒーを9種類用意する。同店がすすめるストレートコーヒーを「本日のコーヒー」(340円)として、日替わりで提供する。

 バケットやカンパーニュに具材を挟んだバケットサンドなど、料理は石窯で焼き上げたパンメニューが中心。手作りのゆで卵をたっぷりと挟んだ「ボリューム玉子サンド(サラダ付き)」(594円)を看板メニューに、サンドイッチ系は6種類。「厚切りベーコンホットサンド(サラダ付き)」(626円)など、ホットサンド・トースト系5種類、「クロックムッシュのダッチフレンチトースト(サラダ付き)」(821円)や「メープルダッチフレンチトースト(ソフトクリーム添え)」(670円)など、おかず系とスイーツ系を含めたオーブン料理を9種類。和スイーツからケーキなどの洋スイーツ、パフェにかき氷とスイーツも豊富にそろえる。

 「モーニングも含め、喫茶文化が浜松にも根付いてきた」と店長の青野泰大さん。7時30分から11時まで同店もモーニングサービスを行い、すべてのドリンク価格にプラス50円~(税別)で7種類の料理を選べる。ランチも同じくコーヒー価格にプラス390円~(税別)で12種類の料理を選べるスタイル。店頭販売するコーヒー豆は、100グラム(410円~)10種類をそろえている。

 青野さんは「地域密着型の喫茶店を目指す。近隣の方たちが気軽に来ていただければ。全国初のフランチャイズ1号店として、モデルケースになれるよう取り組みたい」と話す。今後は、期間限定メニューなどを提供するフェアを開く予定という。

 営業時間は7時30分~23時。

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