静岡県西部の浜名湖の浜名湖遊覧船で新たな航路「水上交通なおとら」(TEL 053-487-0228)が5月1日、運航を開始した。
浜名湖遊覧船フラワーパーク港と気賀港を毎日5往復する同便。今年1月に開館した「大河ドラマ館」(浜松市北区細江町)や井伊家菩提寺「龍潭寺」など、観光アクセスへの利便性と交通渋滞の緩和を目的に運行を決めた。浜名湖遊覧船の伊藤修さんは「舘山寺温泉への観光客が直虎ゆかりの地が多い同地域に気軽に足を運べるようになる。利便性が上がり地域活性にもつながる」と話す。
ウオータージェット推進の遊覧船を採用し、既存船では約35分かかる同航路を25分と約10分短縮できたという。船体は、スタイリッシュなフォームで井伊家の赤を基調としたカラーリングが施され、船体後部にはマスコットキャラクター「直虎ちゃん」を描き、直虎ファンへもアピールする。席数は50席で、室内は連暖房を備えているため四季を問わず快適に過ごせるという。
運航開始のこの日、浜松市のマスコットキャラクター「家康くん」と「直虎ちゃん」が気賀港で初乗船客を出迎えた。家康くんは「浜名湖の魅力たっぷりの船の旅を楽しんだ後、ぜひ大河ドラマ館に来てほしいのじゃ」とアピール。多くの客は記念撮影やハイタッチ、ハグなど、同キャラクターたちとの触れ合いを楽しんでいた。
「渋滞を心配しないで楽しめるので多くの人が利用してくれたら」と伊藤さん。「今後も各種交通機関と水上交通の連携を図った航路を新たに開拓し、浜松の活性化へつなげていけるように頑張りたい」と意気込む。
利用料金は、大人が片道=1,000円、往復=1,400円。小人・幼児が片道=500円、往復=700円。来年1月14日まで。