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浜松のうなぎ店で糖質制限のウナギのかば焼き 国際味覚審査機構で優秀賞受賞も

糖質がカットされたウナギかば焼き

糖質がカットされたウナギかば焼き

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 浜松・平口のうなぎテークアウト専門店「うなぎの井口」(浜松市浜北区平口、TEL 053-586-6863)が5月15日、体内に吸収される糖質を抑えた「糖質制限うなぎの蒲焼(かばやき)」の販売を開始した。

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 「井口の縁鰻」というキャッチコピーの下、「ウナギを通じてお客さまにとってより豊かな食空間を提供する」というコンセプトで、浜名湖産のウナギをメインに販売する同店。店主の井口恵丞(けいすけ)さんは、浜松の地域資源であるウナギの価値を常々向上させたいと考えている中で、ウナギの栄養や糖質などの特徴はあまり知られていないことから「健康においしく」をコンセプトに商品開発をスタートした。

 父が40歳の時に糖尿病の合併症を発症し、入退院を繰り返し57歳という若さで亡くなった経緯から、「高血圧や糖尿病などの生活習慣病に悩む方の力になりたい」と考えた井口さん。体内に吸収されない自然派甘味料のエリスリトールをタレに使うことで、通常100グラム当たり4グラムの糖質を90%カットした同商品の開発にこぎ着けた。

 「ウナギは嗜好(しこう)品と言われるように安い商品ではない」と井口さん。糖質をカットすることでかば焼きの味を落とすことなく品質を維持した商品にするため、タレの味は試行錯誤したという。地元の蔵元である花の舞酒造の日本酒と減塩しょう油、水あめをブレンド。かつおや昆布のダシのうま味がほんのり香り、後味がすっきりしていることが特徴だという。「減塩対応もでき、納得のいくかば焼きのタレになった」と井口さん。味には自信をのぞかせる。

 ベルギーの国際味覚審査機構「iTQi」の審査会にも出品し、「優秀味覚賞」を受賞。6月に入り、父の日のギフト用にと贈答用の注文も増えているという。

 「ウナギを通じておいしさとともに健康になっていただきたいという思いがある」と井口さん。「浜松市は健康寿命日本一でもあり大切な地域資源であるウナギの付加価値が上がることで、地域の活性化に寄与できれば」とも。

 価格は小サイズ=1,900円、中サイズ=2,000円、大サイズ=2,100円。6月30日までは各150円引き。減塩糖質制限のかば焼きのタレ「井口の健美」(100ミリリットル=200円、180ミリリットル=330円)も販売する。

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