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浜松・入野に遠州織物ブランド直営店 伝統工芸でライフスタイル提案

代表の松下あゆみさんと「タイプライタークロスコットンシャツ」

代表の松下あゆみさんと「タイプライタークロスコットンシャツ」

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 浜松・入野に7月7日、遠州織物ブランドの直営店「HUIS(ハウス)」(浜松市西区入野町、TEL 053-440-5139)がオープンした。

店舗外観

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 「良いものを長く」をテーマに、遠州織物の服飾を通しライフスタイルを提案する同ブランド。代表の松下あゆみさんが自らの家を建てた際に湧いた「白い家に住む家族とおそろいの白シャツ」を大切にしていることから、ブランド名やロゴにも「家」が入る。

 同所で営業していた雑貨店の一部に同ブランドのコーナーを設置していたが、今春雑貨店が閉店・撤退。横に店を構えていた園芸・インテリア店「Rust(ラスト)」が雑貨店跡を利用し店を拡大した。以前から親しくしていたこともあり、店舗の一部を使ってはどうかと声を掛けられたことがきっかけで、もう一度店を持とうと決意したという。

 店は、旧機織り工場の面影を残した建物をリノベーションし、ショールームを併設。雑貨店閉店後は委託販売を中心に行っていたが、ファンから店はどこにあるかと尋ねられることもあり、「入野地区ではもともと繊維産業が盛んだった。地域と伝統工芸の今と昔をつなぐ役割を果たしたい」という松下さんの思いも重なった。

 現在は工場も激減してしまったが、伝統産業である遠州織物の良さを同店から発信していくことが狙い。松下さんは「当ブランドの取扱店は浜松を中心に10店舗あるが、全商品を扱っているのはここだけ。製品の良さや遠州織物の良さがここに集まっている」と話す。

 商品はシャツやワンピース、ストールなどの服飾から、名刺入れやスマホケースなどの小物まで、約30種類をそろえる。キッズからメンズ、レディースまで取りそろえ、ユニセックスの商品が多く並ぶ。高密度で織ったコットン100パーセントの生地で、大きめのボタンがアクセントになった白シャツ「タイプライタークロスコットンシャツ(大人用)」(1万2,800円)や、自然素材の染料で染め、繊細な糸で織った軽やかでなめらかなストール「テンセルコットンボタニカルストール」(1万500円)など、生地や質感にこだわった服飾が並ぶ。どの製品もシャトル織機を使い、細い糸で高密度に織り込むことで、生地に自然なでこぼこ感ができ、なめらかな肌触りになるという。今季から「シームレス半袖コットンカットソー」(9,800円)のようなTシャツも取り扱う(以上、税別)。

 「シンプルなデザインで、素材の良さを楽しんでもらいたい。手に取ってもらい、試着して体感していただけたら」と松下さん。「さまざまなイベントに出店することで、浜松から全国に遠州織物を広めていきたい」とも。

 営業時間は10時~17時。木曜・金曜定休。

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