浜松城公園に7月19日、コーヒーチェーン店「スターバックス」が来春出店することが決まった。
浜松城を中心に歴史と・文化の拠点であり、浜松の中心市街地にある緑豊かな総合公園として市民から親しまれている同公園。約10ヘクタールの園内では散策やレクリエーション、軽スポーツを行う市民が多くみられ、公園利用者からゆっくり休憩できる施設や飲食ができる場所を望む声が以前から多く寄せられていた。市がアンケートを行ったところ、「休憩スペースの充実」や「購買店の充実」といった意見が多く挙げられ、市としても公園内での滞在時間をゆったりと過ごす軽飲食施設が必要と考えており、今回の公園飲食店出店事業の公募に至った。
今年3月から5月末まで事業提案を公募し、4社からの応募があった。公園利用者や学識経験者からなる選考委員会が審査を行い、安定的に継続して経営をしていけるという条件を主軸に審査。「つなぐcafe」という自然と歴史があふれる浜松城公園の特徴を活かす同社のコンセプトが評価され事業者決定に至った。広報担当の中村さんは「共施設内にレストランやカフェを設ける例はあるが、3年もすると経営が安定せず撤退してしまうことがある。同社は安定的な経営が期待でき、景観との調和や地域貢献などの観点も評価できた」と話す同社は全国で9カ所の公園に出店しており、店舗スタッフから「地域貢献策」を募り実行するなど、地域ごとの特色を活かした経営を行う。店舗デザインは同所の景観を活かし店内と公園をつなぐ緑に溶け込んだデザインを構想しており、今秋から着工を開始し、2018年4月にオープンを予定する。
「公共施設内にレストランやカフェを設ける例はあるが、3年もすると経営が安定せず撤退してしまうことがある。同社は安定的な経営が期待でき、景観との調和や地域貢献などの観点も評価できた」と広報担当の中村さん。「美術館や児童プールの利用者、花見に来た方なども気軽に足を運び、ゆっくりと休憩できる市民の憩いの場として価値を高めていけたら」とも。