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浜松の遠鉄百貨店で高校生が手ぬぐいデザイン 井伊直虎をイメージした注染染めで

江之島高校生徒と井伊直虎の注染染め手ぬぐい

江之島高校生徒と井伊直虎の注染染め手ぬぐい

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 浜松・中区の遠鉄百貨店(浜松市中区砂山町)が8月16日、 井伊直虎をモチーフにした「注染てぬぐい」の販売を始めた。

井伊直虎のイメージした注染染め手ぬぐい

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 同商品は浜松江之島高校芸術科染色専攻2年の生徒5人が協力して製作した、浜松の伝統工芸「注染染め」の手ぬぐい。染色専攻を担当する教師の中村美喜子さんと、遠鉄百貨店のリビング担当主任の神谷久実さんが、高校生のデザインしたものを販売まで行う産学協同プロジェクトを企画したことが始まり。美術部でデザインを募集したところ、染色専攻の生徒全員がデザイン案を出したことから、染色専攻の授業として取り入れた。生徒たちが協力して製作を進め、注染染めのデザインと販売を行う「グラフィカ」がデザイン監修を行うことで、販売にこぎつけた。

 展示スペースには生徒が製作した手ぬぐいを販売するだけではなく、デザイン案や制作過程の詳しい説明などをパネルで展示する。写真やデザインイメージなどを図説しているほか、注染染めについてのパネルも用意する。

 生徒たちは何もないところから自らが思い描いたデザイン案を10案ずつ用意。今年は大河ドラマ「おんな城主 直虎」が放映され注目度が高いことから、直虎をテーマに絞り製作を進めた。何度もアイデア出しを行い、良い案を組み合わせながら改良し、ブラッシュアップを繰り返すことでデザインが完成した。

 手ぬぐいは、「直虎」をイメージした形や登場人物の「亀之丞(かめのじょう)」や「鶴丸」から亀や鶴の縁起の良い柄をあしらい、井伊家の井桁(いげた)も取り入れたデザイン。全体的に亀甲模様を基調とし、注染染めの特徴でもある淡いぼかしで色合い豊かな手ぬぐいに仕上げた。販売価格は1,404円。

 メインデザインをした生徒の伊藤理沙さんは「好きなもの・ことを形にするのではなく、販売するものをデザインすることが難しかった。皆で協力して形になりとてもうれしい」と話す。「将来デザイン関係につきたい人も多いので、とてもいい経験ができた」と神谷愛さん。上野真実さんは「行事やテストなどと製作時期が重なり大変だったが、苦労した結果良いものができた。協力してくれた皆さんに感謝している」と話す。

 営業時間は10時~19時30分。今月29日まで。

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