浜松・高塚町に11月1日、パン店「おうちぱんLeaf」(浜松市南区高塚町、TEL 053-581-7325)がオープンした。
店主の中村洋子さんは15年以上前に、甥(おい)が卵アレルギーであることから、卵や乳製品を使わないパン作りを始めた。最初はうまくいかず試行錯誤を続けたが、続けていくうちに甥が喜ぶ腕前になっていったという。いつかパン店を営みたいという思いを持った中村さん。自宅を建てる際、一室に専用のオーブンを用意。しかし、自らも子どもを育てるようになり、仕事と子育てに追われ、パン店を開業できずにいた。3人目の子どもが生まれて以降、子どもの顔を見ながら仕事をしたいという思いが強くなっていった。このままでは夢をかなえられず後悔してしまうと思い、今年の8月に勤めていた会社を退社し、3カ月間の準備期間を経てオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約4坪。自宅を建てた際に用意したオーブンのある部屋を調えた店内。自然が好きなことから店名に「Leaf」を入れ、木の看板や白い内装からはナチュラルで優しい雰囲気が感じられる空間に仕上げた。
メニューはベーグルパンを主軸に約25種類を取りそろえる。ほぼすべてのパンに卵や油脂、乳製品を使わず、子どもも食べやすいような大きさで、柔らかめに作っているという。「プレーン」(130円)や「塩バター」(180円)などベーグルだけで17種類を用意。中でもオレンジピールやクリームチーズを入れたビター風味の「大人のチョコ」(230円)や子ども用にカカオの濃度を落とした「チョコチョコ」(160円)は人気ですぐに売り切れてしまうという。ほかにも玄米酵母の生地を使った和風の「きんぴらごぼう」(210円)やカフェモカのような風味のある「コーヒー胡桃(くるみ)シュガー」(210円)など幅広いベーグルを取りそろえる。
ベーグル以外のパンメニューでは、もちもちとした食感で粉の甘さや酵母の風味がある「山型食パン」(一斤=320円)が好評だという。ほかにも「チョコ」や「胡桃メープル」、「レーズン」などの「ミニぱんシリーズ」(各90円)なども用意する。
中村さんは「まだまだ試行錯誤なところもあるが、ベーグルは幅広い種類を用意することにこだわり提供している。食パンもさらに勉強しておいしさを追求していきたい。サツマイモやリンゴなど季節のメニューも増やしていく予定」と話す。
営業時間は水曜~金曜の8時~売り切れ次第。