浜松の中心市街で12月15日、イベント「TOMORUN サンタクロースRUN＠街中」が開催された。

　市内で「TOMORUN」というランニングクラブを運営する中川智博さん。「走ることで何か人に貢献したい」、「走ることが罰ゲーム感覚ではなく、楽しく走りたい」という2つの思いから、昨年の12月に同クラブの会員に呼びかけ、昨年は7人が参加した。

　今年は、3歳の子どもから82歳の大人まで21人が参加。参加者たちはサンタクロースの衣装やトナカイ、クリスマスツリーのハットをかぶるなど、それぞれクリスマスの衣装に身を包み、千歳町のAnyを出発。Anyから浜松駅北側のソラモ、ザザシティを経由するルートは人通りが多くイルミネーションの美しいポイント。約1.5キロをサンタクロースたちが通行人に「メリークリスマス」と笑顔で声をかけたり、手を振ったりと、幸せを振りまきながら街中を駆け抜けた。忘年会シーズンで人通りも多く、多くの通行人が手を振り返したり、写真を撮ったりし、珍しい光景に驚きながら楽しんでいた。

　「健康のために走ることを始めた。今回のイベントは子どもと大人と一緒に走ることができ、とても楽しかった。周りの人たちの受けもよくみんな元気になれた」と参加した鈴木孝尚さん。9歳の青木優奈ちゃんは「初めて参加した。疲れたけれど、みんなにメリークリスマスと言えて楽しかった」と話す。「みんなが大きな声でメリークリスマスと言いながら笑顔で走れ、街のみんなも笑顔になったことが良かった。この幸せな気持ちがずっと続いてくれたら」と8歳の浦上彩葵（さき）ちゃん。

　「去年よりも参加人数が増え、迫力もあり、楽しく走ることができた。街の人たちも走ることを見て楽しんでくれたことが何よりうれしい」と中川さん。「TOMORUNを通じて走ることの楽しさを伝えたい。月一でこのようなイベントを開催していけたら」とも。