浜松・山東の光明寺(浜松市天竜区山東)で12月31日、イベント「光の除夜」が開催される。主催は天竜楽市実行委員会(TEL 053-570-0601)
奈良時代に行基により開創され、今年開山1300年を迎えた同寺。天竜区は戦前、秋葉山と並び全国から参拝客も多く、鉱山や林業など資源が豊富で経済が潤っていたが、現在は人口減少により商店街も寂しくなった。地域活性や天竜の物産を売り出すきっかけを作ろうと、有志でつくる同実行委員会がイベントを企画。同寺で「光の神様」とされる「摩利支天(まりしてん)」を祭っていることから、光にちなみプロジェクションマッピングのイベントの開催を決めた。
当日は3つのプロジェクターを使い、境内の建物や山林に映像を投影。天竜の山や川の自然風景の映像や画家ロバート・エドウィンさんの竜や虎などをモチーフにしたボールペン画や繊細な幾何学模様などを動画に編集したものを映し出す。スクリーンに映すのではなく建物や自然の木々に投影することで、イルミネーションのようにも見えるという。時折映像に合わせて、みこ姿の女性が舞う演出も行う。
会場では天竜茶の試飲や販売、天竜の抹茶や紅茶を使った菓子なども販売し、物産品のPRも図るほか、ロバートさんの絵の展示や販売も行う。
「戦後、鉱山の閉鎖や林業の衰退で、天竜区の経済が落ち込み、打開策が見つからずにきた。しかし、天竜には観光資源が多く、近年は天竜のお茶が高く評価されている。このイベントを足掛かりに天竜区の活性化を図りたい」と実行委員会代表の森下薫さん。「同寺は神仏混合で、摩利支天を含め学問の神様やおいなり様など6つの神様を祭っているので、さまざまな御利益があるはず。ぜひ初詣に来てもらいたい」と呼び掛ける。
開催時間は31日18時~翌1日の日の出前を予定。