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浜松・上島のコーヒー店が3周年 3年を振り返り「コーヒー店のマスターらしく」

コーヒーをいれる、店主の鈴木基司さん

コーヒーをいれる、店主の鈴木基司さん

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 浜松・上島のカフェ「もとカフェ」(浜松市中区上島、TEL 053-523-7289)が1月15日、3周年を迎えた。

自分の味を出すために購入した自家焙煎機

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 店主の鈴木基司(もとじ)さんが3年前、退職を機にオープンした同店。ダークブラウンのテーブルやチェアに白い壁が映える落ち着いた雰囲気の店で、自家焙煎(ばいせん)をしたこだわりのコーヒーを提供する。「オリジナルブレンド」やブラジルやコロンビア、ガテマラなどの6種類の「シングルコーヒー」(以上550円)などをそろえる。3周年を迎えた週は来店客に感謝の気持ちを込めて、コーヒー1杯無料クーポンを配ったという。

 オープン当初は何をしたら客に来てもらえるか分からず暗中模索の日々が続いたが、毎日ノートを付け、考えたことに挑戦してきたという。オープンから1年たった頃、より自分の味を出したいという思いで焙煎機を購入し、自家焙煎を開始。コーヒーに対する考え方など自信を持って伝えられるようになり、コーヒーの味で来店する人も増えたという。「やっと慣れてきて、コーヒー店のマスターらしくなれたと思う。毎日バタバタであっという間の3年間だった」と振り返る鈴木さん。

 約1年半前からはドリップパックの提供も始め、焙煎から袋詰まで鈴木さん自身が行う。焙煎日を記入し、鮮度が高いうちに飲んだ方が香り高くおいしいと飲み方やこだわりを客に伝える。家で飲みたい人からは好評で、それだけを買いに来る客もいるという。「ランチはないのか」という客の声にも対応し、数種類のスパイスを配合して作った「ドライカレーセット」(1,250円)も用意した。

 ほかにも同店のスペースを無料で貸し出し、ワークショップや勉強会を開催。壁にはピクチャーレールを設置して写真や絵の展示を可能にした。「ワークショップを始めたい人やアマチュアの写真家や絵描きの人が展示をして自身の宣伝をできる場所にしたいという思いで、無料で貸し出している。積極的に利用してもらえたら」と鈴木さん。昨年のクリスマスにはジャズライブを開催。2月にはオカリナのライブも予定し、日々新しいことへの挑戦を続ける。

 「話すのが好きなので、客と対面で話せるように当店には大きなカウンターがある。私と話すのが好きできてくれる人もいてとてもうれしい」と鈴木さん。「やってみないと分からないことがたくさんあった。3年たって次のステップが漠然と見えてきた気がする。これからも新たなことにチャレンジしていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~19時。月曜定休。

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