浜松・田町に2月22日、パブ「OCTAGON BREWING（オクタゴン ブリューイング）」（浜松市中区田町、TEL053-401-2007）がオープンした。

プールをイメージし、ビールに溺れるようなデザインの空間を演出

　丸八不動産が運営する同店。テナントをただ貸し出すのではなく、街中の魅力発信として自社で何かできることはないかと考えていた社長の平野啓介さん。北海道のニコセ町やハワイの田舎などを訪れた際、人が少ない地域でも醸造所を備えたパブ「ブルーパブ」がにぎわっていることに感銘を受けた。浜松の魅力の1つにしようと、クラフトビールを扱うパブの開業を決意。昨年末、醸造技師の資格を持つ千葉恭広さんを招き、自家醸造のビールを製造しオープンにこぎ着けた。

　店舗面積は約30坪。カウンター10席、テーブル31席の計41席。コンクリートむき出しの壁やペンダントライトなど、シックでおしゃれな店内。アールを掛けて壁と床を一体にし、床やイス、テーブルの足などをミントグリーンに塗装。「プール」をテーマに「ビールに溺れるような空間」を演出する。カウンター奥の壁には10本のタップを取り付け、自家醸造のビールや世界のクラフトビールを提供。店内奥はガラス張りで、5つの発酵タンクを備えた醸造設備を望むことができる。

　提供するビールは8種類。麦芽の風味が強い「ハートサイド」とオレンジピールやコリアンダーを使いフルーティーな「オウデ クワレモント」（以上、600円）の自家醸造ビール2種類を用意。ほかにも、苦味が強くホップの香り高いアメリカの「グリーンフラッシュ ウエストコーストIPA」や香ばしく飲みごたえのあるベルギーの黒ビール「デュポン モンクススタウト」（以上750円）のような世界のクラフトビールを6種類そろえる。20リットルのたるが空になり次第、新しいビールに切り替え、メニュー表には「NEXT BEER」という欄で次のビールの告知をする（以上、レギュラーサイズ価格）。

　フードメニューは、ビールに合う料理を約10種類用意する。自家製の「ピクルス」や「オリーブ」（以上、500円）、「チーズ盛り合わせ」（600円）などをそろえる。ほかにもスモーカーで10時間低温調理した赤身肉の「Smoked BBQ（バーベキュー） コンボ」（レギュラー＝1,500円）も提供する。手でつかむと崩れてしまうほど柔らかく、ボリューム感のある料理という。

　「ここにきて、いろいろなビールがあることを知ってもらいたい。常に新しいビールに変えていくので来るたびに新しい楽しみがある」と店長の亀井祥史さん。千葉さんは「これからさらに経験を積んで、自分の思い描いたようなビールを表現できるように頑張りたい。今後は自家醸造ビールの割合を増やしていけたら」と話す。

　営業時間は、月曜・火曜・木曜・日曜＝18時～23時、金曜・土曜＝17時～24時。水曜定休。